- ベストアンサー
現在のフィリピン政局について
フィリピンのアロヨ大統領の不正選挙ならびに汚職疑惑が噴出して軍でクーデターが起こったとかで非常事態宣言が出され、また民衆革命が起こるとかで、彼の国が騒然としております。アロヨ大統領は退陣に追い込まれるのでしょうか?私はこの事態に非常に関心を持っているのですが、なにぶんフィリピンの政治事情について疎いので、ネットのニュースなどを読んでも動きがいまいちよく分かりません。お詳しい方のご教授、ならびに関連サイトなどをご紹介下さればありがたいです。 よろしくお願い申し上げます。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
アロヨ政権が、どうなるかは、現在全く不透明です。 以前のフィリピンは、特権階級が支配する国でした。 一割の特権階級が、富の80%近くを握っていました。 その特権階級支配を打破したのが、マルコス大統領でした。 マルコス大統領は、自分と自分の支持者に便宜をはかり、自分達の特権階級化を進めました。 これに反発したのが、旧特権階級の人と、マルコス派から漏れた貧困者達でした。 最大の特権階級のアキノ上院議員が中心となり、貧困者の代弁者である軍部と組み、反マルコス運動が起こります。 アキノ議員が暗殺されたため、後を継いだ妻のコラソン・アキノ女史が中心となり、マルコス追放後、大統領となります。 その後アキノ大統領擁立に係わった軍のラモス大統領、次に成り上がり派のエストラダ大統領、そして特権派のアロヨ大統領となっています。 特権階級が大統領になると、改革は後退し、貧富の格差が広がり、国民の不満が高まり、成り上がり派が政権を取ると、自分の支持者に美味しい思いをさせるばかりで、そこからモレた人には、全く恩恵が無い状況となります。 軍は、貧困者が多数を占める一方、権力者とも結びつくため、常に分裂の危機にあります。 フィリピンの政治権力が、 特権派、成り上がり派、特権派、軍部、成り上がり派、特権派、となってきました。 現在の状況が進んで、アロヨ退陣となれば、成り上がり派に有力者がいませんので、軍のミランダ司令官あたりが、大統領の有力候補となると思われます。
お礼
マルコス打倒の無血革命以後、フィリピンには順調に民主主義が根付いて来ていたと思っていたものですから、今回の非常事態宣言は意外でした。まだマルコス独裁体制の影が残ってるんですね。今回のアロヨ大統領の騒動はやはり読みにくいです。ご回答大変参考になりました。私もフィリピンのことをもっとしっかり自分でも勉強したいと思います。ありがとうございました。