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地震が発生したときの飛行機
以前どこかで、大きな地震が発生したとき空中の飛行機も影響を受けて揺れた、と書いてありびっくりした記憶がありますが本当でしょうか?知識は理系大学卒業程度です。 よろしくお願いします。
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地震の波動には2つの波があることがご存じかと思いますが。 1つはP波、圧密波、縦波と呼ばれるもので、もう1つはS波、せん断波、横波といわれるものです。 一般にP波の伝達速度が大きいので、速く到達しますので、地震の初期に感じられます。 S波は後続して到達し、大きな揺れを生じることが多いものです。 空気はS波は伝達しませんが、P波は伝達します。空気に発生するP波は音などの現象となります。 地震によるP波の空気への伝達がどれほどおこるのか、飛行機を揺らすほどのエネルギーを持っているかなど等はよく知りませんし、一般に空中にあるもの地震が力学的に影響するというふうには言われていませんので、影響は0ではないですが、ほとんどないと思います。 でも、特殊な条件可によっては音波として伝達し固体を揺らせる可能性もあるのではないかと思います。
- prop_and_jet
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物理学的なご質問ですよね? そして、私は、物理の専門家ではありません。 よって、答えるべきかどうか迷ったのですが、ある意味 答えてもいいかな?と思ったので、参考になるかどうかは分かりませんが、物理の専門家ではない者の、想像をまじえた回答ということでお聞き下さい。 当方、パイロットです。といっても、定期便のパイロットではありません。しかし、ジェット機の資格まで持っています(海外のですが。)。今はパイロットを職業にはしていません。 地震で上空の航空機が影響を受けるとは、大変興味深いお話ですね。 地震で何の影響を受けるのでしょうか?当方、否定はしませんが、 私自身のキャリアの中では、残念ながら、上空の航空機が地震で何らかの影響を受けるというお話は聞いたことがありません。パイロットとは、車の免許などとは大きく違い、特に事業用やジェットにもなりますと相当な物理的なことも含めいろいろと学ぶのですが、その中でも、上空の航空機と地震のお話はありませんでした。 パイロットとは関係ないところで。日本でテレビを見てた時に地震のことをやっていた時に見たのですが、大地震の前などに、相当強い電磁波が上空に向かって出続ける様ですね。原理は、地面の中に特殊な地層、石が埋まっており、その石は衝撃や圧力(負荷)を与えると電磁波を発する特殊な石だそうです。地震の前などに地面が大きく歪み始めると、かなりの電磁波が発生するようで、その電磁波の影響で上空が冷やされてくっきりと地震雲が出たり、絶対聞こえるはずのない遠くのラジオが聞こえたり、動物がおかしくなったりするとのことでした。 もし本当に、ラジオに影響が出るような種類の電磁波が地震の影響で出るとしますと、それは航空機にかなりの影響を与えると考えられます。 航空機は、IFR(計器飛行)といって、特殊なメーターや電子機器と、アエリオ(アンテナ)で飛ぶのですが、これらIFR用機器は、電磁波の影響を強く受けます。例えば、pax(乗客)の一人が計算機にプラスアルファ程度の簡単な電子辞書を使っただけで影響を受けますので、地震で同程度以上の電磁波が航空機に届けば影響は受けます。 IFRで飛んでいても、外が見えていれば計器が狂ってもさほど問題ではありません。雲の中でも、AH(人工水平器)がありますので、ジャイロ、高度計、と、コンパスターンの飛行技術で、最悪 全ての電子機器がダウンしても飛行は続けられます。(電車と比べ、航空機は地震でも安全ですので、宜しくお願い致します。) 次に、地震の揺れと上空の航空機の影響ですが、地震が横揺れでしたら、上空の航空機は何の影響も受けないのではないでしょうか。また、縦揺れであっても、波打つような(水面の波状)のものでしたら影響は受けないのではと予想します。沖の海の波ですが、海上の船は縦揺れを受けますが、その影響は上空数メートルまでしか影響は無いのではないでしょうか。海上60メートル上空を長い時間飛んだことも何回もありますが、海が波立っていても上空は極めてスムースです。地震の縦揺れ時の波の周期(長さ)がどれ位かは知りませんが、そんなに長くないのであれば上空への影響は無いような気がします。あるとしますと、直下型で、あたり一面が一斉に縦揺れする場合ではないかと思います。地域全体が一斉に縦揺れすれば、上空の空気は気体ですのでコンプレッション分を差し引いても、ある程度の衝撃波は上空高くまで伝わるのでしょうか? 当方この経験はありませんし聞いたこともありませんため、想像です。 そもそも航空機は、揺れるときは揺れるのです。例えば、離着陸時は風があれば(そして地上に建物や起伏があれば)揺れます。しかし、上空では、風がある日のほうがぜんぜん穏やかです。 逆に、例えば、風がほとんど無い日、快晴で強い日光が出ているような日に上空300メートルをまっすぐ飛びますと、航空機は非常にガタガタし続けます。これは、地上に、畑、川、広い駐車場、住宅街、などがあり、強い日光で駐車場などはどんどん暖まり強い上昇気流を造り、川や緑の多い場所は強い下降気流の場所になるのです。そのような空間を割って飛ぶのですから、かなり強いガタガタガタ…となります。このような場所ですと、風が出てくれれば揺れはピタッとやみます。 山がありますと逆に、山の風下側上空は、非常に揺れます。 他の航空機の飛行後の空間も揺れます。(ボルテックス) 60゜ターン(60゜のバンクをつけて飛ぶ急ターン)をし続けて一回転360゜しますと、自分の機体が作ったボルテックスの中に入り、ブルブルっと揺れます。 その他、気象条件で気流の状態が悪いところではしょっちゅう揺れます。 パイロットは、気象条件的に揺れないところを選んで飛んでいますので 揺れませんが、あたり一面の気流の状態が悪い場合にはどうしても揺れ続けてしまいます。 直下で大地震があったときに、上空の航空機が揺れを感じたとしましても、それが気象的な影響なのか、地震によるものかは、人間には分からないのではないでしょうか。しかし、特殊な測定装置と分析装置を研究目的で積み込んだ機体で飛行中に直下で直下型大地震があったなら、地震の影響があったという分析結果がでても不思議ではないと思います。 飛行機って、教えられたこととは違うことも起きるのですよね。例えば、「飛行中に雷が機体に直撃しても大丈夫。電子機器にさえ何の問題も起きない。」というのがセオリーなのですが、実際には、「コックピットの窓ガラスが割れたり、IFRの機器が壊れたり。」というのがありますよね。 B747-400なんて、雲と間違えて火山灰に入った時に4つのエンジンが止まったのですが、4つのエンジンが止まったらコックピットのマルチディスプレイ全てが消えたそうです。当時の取扱説明書には そんなこと どこにも書かれていなかったそうです。その時のB744は問題なく無事に帰ってきました。 パイロットは、常に、「予想すらできないことを予測して、それに対する対処のしかたを常に考えながら飛んでおります。」ので、地震で航空機に何が起ころうと、冷静に飛び続けます。どうかご安心下さいませ。
お礼
本業の方の回答ありがとうございます!とても説得力があります。 それが気象的な影響なのか、地震によるものかは、人間には分からないのではないでしょうか ↑確かにそうですね!!本当のことを知る判断はなかなかできなさそうですね。 自分の考えでは、例えば地球が1メートル突然左に動いたとしたら、地球の引力を受けている飛行機も1メートル左に引き寄せられるのではないか、と思いました。それと同じで、地震が起きている区域の上空を飛んでいる飛行機も揺れるのではないか、と推測しました。ただ、それはあくまでも、地球の中心が1メートル動いた場合であって、地震自体は地球表面で主に起こっているので、あまり関係ないのではと自己解決してしまいましたが…。 様々なお話ありがとうございました!初めて知る話ばかりで、貴重な事を聞けた気がします。計器異常などが発生したとしても、それを対処できる優秀な度胸のある(?)方がパイロットをなさっているのですね。 この質問に対しては、どうやら思い込みっぽい気がします。でももう少し納得の行くまで考えてみることにします…。
- Dooon
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一説に「地震発生時には強力な電磁波がでる」らしいので 飛行機の計器がその影響でおかしくなってゆれることはあるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます!電磁波の影響もありそうですね。 力学的な条件もあったような気がしていますけど、気のせいなのでしょうか…
お礼
ありがとうございます。その考えも参考にさせていただきます。