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確率密度関数
確率密度関数ってなんですか? また、応用すると何に使えるのでしょうか? よろしく願いします。
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確率密度関数っていうのは、平たく言いますと・・・・・ 例えば、2個のサイコロ振って、合計がAになる確率をBとすれば、横軸にA、縦軸にBっていう棒グラフ(ヒストグラム)ができるじゃないですか。 そんで、 Aの目盛りは2から12までの整数が、間隔1で並びますよね? これを B=f(A) って書けば、Bは確率密度関数です。 確率密度関数で注意しなくてはいけないことは、 Aの全ての区間にわたってBの値を合計(=積分)したら、必ず合計が1(=100%)になる、ということです。 世の中には、上記のように、目盛り間隔が1とか整数とかではなく、無限に細かい間隔で確率のグラフを表すことがあります。 一番ポピュラーな例は「正規分布」(ガウス分布ともいう)です。 数学の教科書の後ろのほうのページにある付録に、おそらく、正規分布の数値表が載っていると思います。 数値表の上とか端っこに、正規分布の式も書いてあるはずです。 その式を見ると、積分とか指数関数とかが入っていて、とても複雑な式に見えるのですが、これは実は、上記で述べたサイコロの確率(「二項分布」っていいます)において、サイコロの目の種類や投げる回数を無限に増やしたもの(極限)に相当します。 そして、確率の合計(マイナス無限大からプラス無限大までの積分)が1になるように、適当な分母で割っている(規格化とかノーマライズとか言います)だけです。 正規分布の応用の、有名な例は、あなたもご存知と思いますが、テストの成績の「偏差値」です。 正規分布の中央が、偏差値50であり、50の上下±10の範囲(=±標準偏差)、つまり偏差値40~60の範囲にいる受験者数の割合は、全受験者の約68%です。 偏差値60以上の人が16%、偏差値40以下も16%。 つまり、偏差値60以上ということは、6人に1人ぐらいしかいない優秀者ということになります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%88%86%E5%B8%83 一般に、世の中の物の値のばらつきというのは、正規分布やポワッソン分布によく従うということが知られています。
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