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帝に直接、

昔、聞いた覚えがあるのですが、記憶が曖昧になってしまったので、教えて下さい。 古文で、帝に直接、奏上して良いのは蔵人からですか、それとも上達部でしたっけか?  確か、位でいうと五位からだけど、蔵人は帝の文書作成するとかで直接話をしても良いはずですが…。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

 なかなか回答がないようなので、でしゃばっちゃいます。  「殿上人(てんじょうびと)」のことをおっしゃっているのだと思います。  天皇が日常住んだ「清涼殿(せいりょうでん)」という建物にある「殿上の間(てんじょうのま)」という部屋に出入りできる人の事です。帝と直接話ができる人ということになりますね。  「清涼殿の殿上の間に昇ることを許された人。三位以上と四位・五位のうち特に許された人、および六位の蔵人(くろうど)。堂上(とうしよう)。雲上人(うんじようびと)。雲のうえびと。雲客(うんかく)。」(大辞泉)ということです。 http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=%A4%C6%A4%F3%A4%B8%A4%E7%A4%A6%A4%D3%A4%C8&stype=0&dtype=0  「帝の文書作成」云々は、この六位の蔵人のことだと思います。  「特に許された」というのは、官位等の条件を満たしても、天皇から「昇殿(しょうでん)」を認められねば殿上人の仲間入りはできないからです。  なお「上達部(かんだちめ)」は「摂政・関白・太政大臣・左大臣・右大臣・大納言・中納言・参議、および三位以上の人の総称。参議は四位であるがこれに準ぜられた。公卿(くぎよう)。」(大辞泉) http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?p=%A4%AB%A4%F3%A4%C0%A4%C1%A4%E1&stype=1&dtype=0  したがって「殿上人」「上達部」はある地位に達している人々をまとめていう言葉ですが、「蔵人」は特定の役職名ですから、同列に扱うわけにはいきません。