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自宅上空に工事の足場が・・・
知人の実家の自宅兼店舗の25センチ隣に、30メートルのマンションが突然作られることになり、施主から敷地上空に仮設の足場をはね出させて欲しいという依頼がいきなり来たということです(着工の10日ほど前)。 施主の説明によれば、「既に建築確認も終了した合法的な建築なので、法的には住民の同意を得る義務はない」として、周辺住民の同意がなくてもそのまま工事に入るということだそうですが、自宅敷地の上空をそのような目的で所有者の同意なしに使うことはできるのでしょうか? 知人の実家は、大地震が来ると予想されている場所にあり、また建築確認をした民間検査機関が、姉歯物件にお墨付きを与えたところの一つだということで、知人は大変心配しています。
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>裁判などを起こさなければいけないのか 建前では、そのサイトで紹介されている通り、いくら権利があるからと言って実力行使してはいけません。(自力救済の禁止) ただ、現実には、相手が実力行使で足場を設置してしまった場合、効果的な対処策が無いでしょう。 相手に足場を設置する権利はあるのですから、その手段が不当だからと言って、撤去するように訴えても勝てませんし、もちろん実力行使で足場を撤去するのも違法行為です。 自力救済(実力行使)は、刑事罰で抑止するしかありません。 足場を組むために土地に立ち入れば、不法侵入罪などが成立しますが、今回の場合、上空で張り出すということで、土地に直接立ち入るわけではないのですよね。 厳密に言えば、上空でも、人間が立ち入れば不法侵入は成立しますが(足場を張り出すだけで、人は入らなければ、犯罪は成立しません)、そもそも使う権利があるということで、違法性が少なく、警察は介入したがらないと思います。 >損害について責任を問われるようなことはあるのでしょうか? その可能性はあります。
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- utama
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法的には、民法209条によって、同意がなくても、隣地に工事に必要な足場を張り出すことは認められています。 (隣地の使用請求) 第209条 土地の所有者は、境界又はその付近において障壁又は建物を築造し又は修繕するため必要な範囲内で、隣地の使用を請求することができる。ただし、隣人の承諾がなければ、その住家に立ち入ることはできない。 2 前項の場合において、隣人が損害を受けたときは、その償金を請求することができる。 なお、隣地の使用についての同意と、周辺住民の同意とは、全く別次元の話ですから、一緒に考えると混乱します。
お礼
回答への御礼が遅くなって、申し訳ありません。 知人はいろいろな点で納得できないことがあって、大変憤っていました。私としてもできる限り協力していきたいと思っていましたんので、大変助かりました。 どうもありがとうございました。 utamaさんの回答を元に、自分なりにいろいろ調べてみたのですが、まだもう少しわからない点があります。 以下の点にも、お答えいただけたらうれしいです。 1、 「隣地の使用を請求することができる」というのは、「隣地を使わせてもらいますよ」と申し込めば、すぐに足場を組めるという意味でしょうか? たとえば、 http://www.mirailaw.jp/info/builder01.html などでは、相手が請求に応じない場合、自分で実力行使をすることはできず、裁判などを起こさなければいけないようですが。 2、 実際に足場を組むことを受けて、裁判になれば、土地の使用を認めざるを得ないことになると思いますが、その場合、たとえば土地の使用を拒否したことによって生じた損害(工事の遅延など)について責任を問われるようなことはあるのでしょうか? もしわかりましたら、お願いします。
- jyamamoto
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境界から内側は、空間といえどもその土地の所有者のものですから、それを強制的に他人が使うことはできません。 工事については、確認がおりていれば一般的には合法的と見なされますから、民法上の問題で何らかの問題がない限り、工事を止めることはできません。 でも、工事をする場合は、境界で厳密に騒音や・振動を測定すればおそらく条例違反の数値になると思いますし、工事車両の駐停車の問題など、隣家の協力なしにすることは普通は考えられません。 工事業者を呼んで、工事の進め方等、気になることは説明させておくほうが良いでしょうね。 足場のはねだしの件は、嫌ならば拒否できますが、相手が誠実な対応をするのであれば、了解してあげても問題はないと思います。 ただし、隣家の領空を侵犯している面積に応じた「借地料を支払うから貸してください」と言ってくるのが筋だと思います。タダで貸せというのはいかにも虫の良い話ですね。
お礼
回答が大変遅くなって申し訳ありません。 騒音・振動のこと、借地料の件など大変参考になりました。知人も少しでも情報や考えるヒントが欲しいということで、大変喜んでいました。 関連して他にも質問をすることがあるかもしれません。その時は、またご協力していただけたらうれしいです。 どうもありがとうございました。
- ipa222
- ベストアンサー率20% (903/4455)
上空に足場を張り出すときには、当然了解は得ます。 でなければ、境界にたかーい塀を作られても文句の一つもいえませんから。 実体的に問題なければ、許可してあげればいいと思いますが、、、、 どうしてもいやなら拒否してください。 日本中の役所や申請機関で姉歯物件を見抜いたところはありません。 どこの機関が問題があるというものでもありません。 足場が倒れることは、かなり珍しいことですので、危険を感じることはないと思います。
お礼
お礼が大変遅くなって申し訳ありませんでした。 >でなければ、境界にたかーい塀を作られても文句の一つもいえませんから。 なるほど、それはいいアイデアですね・・・というのは冗談ですが、たしかにそういうことを考えると、事前にそういったことは隣人に了解をえるのが常識だと思いますね。 実際には、着工の10日前まで、隣人にも、周辺の住民にも何をいつ作るかの説明もなかったそうです。 2~3階の建物が並ぶ古い商店街に、ある日突然30メートルのエンピツマンションを建てるから協力してくれといわれても、にこやかに協力するのは難しいでしょうね。 この件では、もう少し知人に協力できることはないかと考えていますので、関連した質問をすることになるかもしれません。 その際は、またご協力いただけるとうれしいです。 どうもありがとうございました。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 なるほど、確かに法的には知人の側の方が圧倒的に不利のようですね。 ただ、そのような強引なやり方を続けていたら、法的に問題がなくても、地元住民とのトラブルなどで、入居希望者が敬遠してしまい、結局は損をしてしまうことになるのではないかと思います。 相手の会社の社長は、各地で講演をしたり、審議会の委員になったりと、結構その世界では有名な方らしいのですが。 知人の実家の家族は今回の件で大変憔悴しているようです。もう少し自分に何かできることはないか調べてみたいと思います。 どうもありがとうございました。