- 締切済み
サイクロデキストリンの除去方法について
現在、ラボレベルなのですが、サイクロデキストリンを使ってある物質を包接化し、A(仮に)という物質をつくっています。しかし、サイクロデキストリンの量が多いので、今後製品化(食品)を考慮すると、反応後にサイクロデキストリンを除去したいのですが、どのような方法があるでしょうか。 メーカーに問い合わせたのですが、よくわからないとの回答でした。 よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
みんなの回答
No.3,6です。 No.8を拝読しますと、やはり私が当初に考えていた内容のようでした。 要するに、CDに含まれる物質を取り出したいということですね。 それでしたら、Aを別の物質で置換するのが適当だと思います。ただし、エタノールは不適当だと思います。CDの種類にもよりますが、一般的には置換ベンゼンや適当なパラフィン類が用いられると思います。すなわち、CDの空孔のサイズと適合し、かつ疎水性の物質が適しています。 おそらく、今回反応に使用された物質も上記の条件を満たしていると思います。 一つの目安として、今回使用された物質と類似のサイズを持つと思われる物質(抽出溶媒)を多量に加えれば、CD内の物質がそれによって置換され、かつ、CDから出てきた後は、大量に加えられた物質中に溶け込む(すなわち抽出される)ものと思われます。 抽出液を水やCDと分離し、適当な方法で精製すればよいことになります。抽出溶媒を適当に選べば、それにCDが溶け込むことはないと思います。 こういった、CDを利用した化学変換の例は多く報告されていると思います。私は行ったことがないので詳細はわかりませんが、文献を調べれば、一般に、反応後どのような処理を行っているかがわかるのではないでしょうか。
- aka_tombo
- ベストアンサー率44% (87/196)
#4です ご質問はCDに当量以上の包接をさせたい、と言う趣旨に読みとれますが、それは無理ではないでしょうか。 現在のCD濃度でAが沢山できるならば、今のCD量が当量に近いと判断すべきであろうと思います。 また、できたもの(A)は包接「化合物」です。CDを除去すればAも除かれるでしょう。CDを破壊したらAの元の姿になるでしょうから、加工の意味がありませんね。
お礼
ありがとうございます。 CDに当量以上の包接をさせたい、というわけではなく、包接に寄与したCDを解除して、Aのみを利用したいのです。 また、Aはある物質が変化したものであり、CDはその反応の手助けをしているので、逆の反応はCDの包接化解除により起こることはないと思います。
- MIYD
- ベストアンサー率44% (405/905)
#2です。 私も#3さんと同じく、全部のCDを除去するのだと勘違いしていました。 一応前の解凍に対する返事は、 カラムの部分はカラム屋さんに、 http://www.jp.amershambiosciences.com/catalog/web_catalog.asp?frame5_Value=105&goods_name=HiTrap+Protein+G+HP+Columns (他のメーカーもありますし、サイズや手動、自動などさまざまです) 抗体の部分は抗体屋さんに http://www.invitrogen.co.jp/services/antibody.shtml (これもさまざまです) それぞれ問い合わせるのが早いと思います。 抗体の代わりにレクチンなどの糖結合タンパク質でもいいかもしれません。 でも、サイクロデキストリンが多量に含まれているのでしたら、 結合する抗体が足りなくなるかもしれませんので、 目的のAと結合する抗体などで精製したほうがいいかもしれません。 抗体作成を依頼したときの価格は、 3,4万円から100万円以上までさまざまなので、 どの種類がいいのかも業者と相談する必要が出てくると思います。 ーーーーーーーーーーーーー あと、 カラムには分子サイズやアフィニティーで分けるものだけでなく、 荷電の違いで分けるイオン交換カラムもありますし、 Aが疎水性の部分が多いために水に難溶性なのでしたら、 適当な溶媒で、AとCDを分離させておいて、 (Aが担体で溶けるような溶媒に置換して) 疎水性カラムや逆相カラムで分離できるかもしれません。
お礼
ありがとうございました。 ご紹介いただいたメーカーにも問い合わせたいと思います。 Aを溶媒で置換する方法ですが、EtOHを混ぜてみましたが、CDのようなものの沈殿は確認できませんでした。 ただ、液クロで分析してCDがないという判断ではないので、濃度が薄くて目視で確認できなかったという可能性もあるのかもしれませんが。
No.3です。どうも、ご質問の内容を誤解していたようです。 ある物質を包接しているサイクロデキストリンAと包接していないサイクロデキストリンを分離するという意味のようですね。 そういう意味でしたら、私の回答は無意味ですので、読まなかったことのして下さい(笑)
お礼
ありがとうございます。 Aと包接しているCDとそれ以外のCDを分けてもいいのですが、一番理想なのはどちらのCDもAと分けて除去できればいいのですが。
- MIYD
- ベストアンサー率44% (405/905)
#2です。 >抗体を使う方法とは アフィニティーカラムと呼ばれるカラムを使う方法の1種です。 カラムの担体にサイクロデキストリンと結合する抗体などを結合させておくと、 そのカラムに”A+サイクロデキストリン”を流すと、 サイクロデキストリンが結合しますので、 サイクロデキストリンはカラムから出てきません。 (通常は洗ってリサイクルできると思います) 逆にAにのみ結合する抗体を使って、 ”A+サイクロデキストリン”を流して、 適当なバッファーなどで洗った後で、 Aを溶出したほうがよりきれいなAが精製できると思います。 難点はどちらかのみに結合する抗体を入手するか、 自分で作るかしないといけないことですが、 分子量や性質が近いものでも、 いい抗体さえあれば分離することができます。
お礼
ありがとうございました。 アフィニティーカラムですか。おもしろいですね。 ただ、その抗体を入手する方法がむずかしそうですね。 やはり、カラムのメーカーに問い合わた方がよいのでしょうか。 自分でつくるのは、技術的に難しそうです。
- aka_tombo
- ベストアンサー率44% (87/196)
サイクロデキストリン(以下CD)で包接するときに、包接に必要なCD量を検討し、その量を使うのが常道ではないでしょうか。 包接の作業時には、食品中の濃度よりも遙かに高い濃度で反応?させますから、たくさん入れて未反応分をのぞくより、必要量を先に包接して食品に添加する方が効率がいいと思います。
お礼
ありがとうございました。 目的物質Aが最も多くできるようなCD量を検討した結果が、現在の量です。 今の半分以下に減らせたら、と思うのですが。
シクロデキストリンは結構溶けにくかったように記憶していますが、単純にろ過したり、塩析といった方法は無理ですか。完全な除去は難しいかもしれませんが。
お礼
ありがとうございました。 ろ過は・・・難しいと思います。 塩析って可能なのでしょうか。
- MIYD
- ベストアンサー率44% (405/905)
何とサイクロデキストリンを分けるのかが問題になるのでは。 サイクロデキストリンがなくなればいいのであれば、 適当なカラムで分けたり、 サイクロデキストリンに対する抗体を使って除去したり、 酵素的に分解したり することもできると思いますが、 Aの性質がわからなければそのときにAが分解除去されるほうにくるのかわかりません。
お礼
ありがとうございました。 目的物質(A)と、サイクロデキストリンの分子量の差がわずか数百なので、カラム分画ができません。 Aの性質・・・水に難溶、融点百数度・・・。 サイクロデキストリンを酵素で分解も現在検討中でありますが・・・。酵素が高かったりすると現実的ではないかなとも思ってしまいます。 抗体を使う方法とは何でしょうか。
- パんだ パンだ(@Josquin)
- ベストアンサー率30% (771/2492)
そのまま食べちゃダメですか? 加熱しても変化なしでしょうか? 酸とかアルカリで加水分解してくれませんか? デキストラナーゼ(酵素)配合の歯磨き粉を使ってみるとか。
お礼
ありがとうございました。
お礼
度々ご回答いただきありがとうございます。 今回エタノールを用いたのは、食品に利用する ということからでした。 メーカーの回答では、より包接されやすい物質を添加することにより、目的物質を取り出せるが、その物質はわからないとのことでしたので、W-palaceさんのおっしゃることに近いと思います。 文献を片っ端から検索しなければなりませんね。 ありがとうございました。