- ベストアンサー
染色体
細胞の染色体数を表すのに、2n=(数)としますよね。染色体数が6だったら2n=6になります。そこまでは理解できますが、一体「2n」とは何を表しているのでしょうか?教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
体細胞には相同染色体(ある一対の染色体)がありますよね.おのおのの相同染色体は父親と母親に由来します. たとえば,染色体を46本有するヒトを例にすると,その染色体数は2n=46と表します.それは精子(n=23)と卵子(n=23)が受精して,1つの個体(2n=46)が発生しているからです. 要するに精子・卵子といった生殖細胞は受精して染色体数46本の1個体になるわけですから,精子細胞・卵細胞の染色体数は体細胞(46本)の半数(23本)でなければなりません.これらの生殖細胞も,元は染色体数46本の体細胞から分裂してできるため,染色体数を半分にする必要が出てきます.それが生殖細胞に特有の『減数分裂』です. したがって,精子・卵子の染色体数を基準にしてその数をnと表すと,それらが受精して生まれたヒト(体細胞)の染色体数は2n=46と表すことになります. とりあえずヒトを例にして説明してみました. 以上のことから,『2nとは何を表しているのか?』の答えは,『生殖細胞を基準として体細胞の染色体数を表している』ということだと思います. もしヒトにおける体細胞の染色体数を『n=46』と表してしまったら,減数分裂をした生殖細胞の染色体数を表しにくくなってしまいますよね. したがって,体細胞を『2n=(総染色体数)』で表すようになったのでしょう.
お礼
非常に分かりやすい回答を頂きました。本当にありがとうございました。配偶子の染色体数をnとしているのですね!すっきりしました!