微生物は肉眼で観察できない生物です。それくらい、小さくて自己増殖可能な個体なら何でもよいです。でも多細胞生物の血球とかは違います。
原生生物の他に、水棲動物の小さな幼生、またえびみたいに高度な体のつくりをした多細胞生物のミジンコなども含まれる場合があります。
微生物という言葉は、単細胞のものから多細胞のものまで幅広く使われます。
しかし単細胞生物に使われることが多いです。
細菌や酵母は微生物に含まれますが、通常、ウィルスは微生物に含みません。微生物は定義が曖昧で、幅広いです。
細菌は原核生物であり、明瞭な核をもちません(酵母や植物や動物は核をもつ真核生物)。代わりに核様体というような部分をもちます。光合成生物のランソウ類も細菌に近い仲間です。
古細菌という、細菌のような仲間もいるのですが、これは細菌と区別されます。
細菌の多くは核様体にあるDNA以外に、小さな環状DNAのプラスミドを持つことが多いです。
酵母は細菌ではありません。菌で真核生物です。また単細胞生物です。
分裂酵母、出芽酵母などがいます。酵母菌はカビ(糸状菌)に近い仲間です。
酵母菌は、真核生物としては単純な構造のためよくモデル生物として、遺伝子の機能などが解析されます。
細菌よりはどちらかというと植物に近いとお考えになるほうがよろしいかと思われます。
ウィルスは生物に寄生するような非生物です。
ウィルスには、いろいろな形がありますが、非常に小さく、電子顕微鏡でしか観察できません。
これらは、遺伝情報をもつものの、宿主の力を借りなければ増えることができません。ウィルスの遺伝情報は最小限のものであり、自分の体のパーツや、宿主に入るのに必要なものしか持ちません。
ウィルスはなぜ非生物でないかというと呼吸などをしたり自己増殖したりできないからです。
しかしウィルスは一般の化学物質と違い、ある瞬間に構造を違えてしまいます。それはもととなる遺伝子に突然変異を起こすからです。
ウィルスの遺伝情報は、その種類によってDNAであったりRNAであったりします。さらにそれらも二本鎖だったり一本鎖であったりいろいろです。そこらへんの違いも大きく生物と違うところです。
ここらへんの話ならどこの大学図書館にも必ず置いてあると思いますよ。
お礼
なるほど!! ずっと疑問に思っていたことがわかってすっきりしました!