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モラトリアム人間
最近読んだ本にモラトリアム人間という言葉が出てきました。意味がわからなかったので調べてみたら、いつまでも大人社会にどうかしない、あるいはできない青年とありました。これって今話題のニートみたいな感じですよね。みなさんは、現代社会において、なぜモラトリアム人間が生まれると思いますか?
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- 301007
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「モラトリアム」とは、E.H.エリクソンが発達心理学で提唱した概念で、どちらかと言うと、今の日本で使われてるようなマイナス概念を添加せず、「同一性拡散」(identity diffusion)という視点で考えてるそうです。 それを昭和50年代小此木慶応大教授が「モラトリアム人間」の中央公論?に書かれて話題になり、「社会的責任を負ったおとなになるのをあえて踏み留まろうとする青年」「大人になるのを拒む青年心理」などの意味合いで、責任回避というマイナス・イメージを前面に強く押し出す用語とされるようです。 http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/028moratorium.html#1 「自分は何者なのか」、「自分はどこから来てどこへ行くのか」などの問いかけの中で、自分自身に対して自信を持った回答を出せることが、自我同一性の確立に通じる。 この逆が「同一性拡散」で、自分が何者なのか、何者なのかを見失った状態となる。昔から言われてる“アイデンティティの欠如”?! これをモラトリアムと混同して、今の社会で使っている、肝心の!問題点をすり返られてるのを心配します。。 『自我同一性は、青年期の迷いの状態を表す言葉であると同時に、民族的、社会的な一個人の存在全体を表現する概念でもある。また、自我同一性の形成は青年期で終了するものではなく、一生涯を通してなされるもの(生涯発達)と、されている。』 とあります。http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/psy/Erikson.htm
- tuntun07
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ニートとは「職業を持たず、教育も受けず、職業訓練も受けていない若者のこと」 モラトリアムとは「経済学における『支払猶予期間』を語源とし、若者が大人(社会人)になる期間を猶予している状態を表す」 まぁ似てるといえば似てるけど、前者は人を「分類」する言葉で、後者は人の「状態」を表す言葉という点で、大きく違うような気も。 さて本題ですが、一言で言えば「モラトリアムできる環境にある」からではないでしょうか。 自分の道を自分で選ぶことが出来る時代、選ぶために悩むのはむしろ当然。決定を少し先延ばしにして…というのは既にモラトリアムですよね。 その意味では、現在の日本ではほとんどの人が一度は「モラトリアム」しているのではないでしょうかね。 そう考えると、「モラトリアム」が悪いこととは決して思いません。かくいう自分も大学の頃「モラトリアム」していた自覚があり、その時代があったからこそいまの自分(大した自分じゃないですが)があるわけですし。 むしろ問題は、「モラトリアム」状態が続くうちに「無気力」になり、「ニート」へと陥ることでしょうか。 まぁ環境が許す限り「モラトリアム」し続けることが悪いこととは思いませんが、「無気力」はいけませんよね。環境が許さなくなった時に困るから。 以上、私見まで。
- jk7
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ニートとモラトリアム人間は、少々違うと思います。 前者には、もともと社会に出て頑張ろうという意欲があったわけですが、後者にはそれがないわけですから…。 さて本題ですが、簡潔に言えば、彼らが我が儘に育っているだけのことではないでしょうか。もちろん我が儘に育った人すべてがモラトリアム人間になるわけではありませんがね。 しかし我が儘に育った人というのは、自分のやりたいことしかしない。しかし社会は、そういうわけにはいかない。嫌なことでもしなければならないことはする…、これが世の中です。それを実行するのが嫌だから、大人になりたくないと思ってしまうのではないでしょうか? あくまでも想像です。
- akamanbo
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食べ物と住家を提供し続ける親がいるからです。
自由過ぎて、自分で人生を切り開かねばならない。 からでしょう。 後は、変な思想というか言葉が多過ぎる。 例えば、ストレス、ニート、やりたいことを見つけろ。 細かいところでは、 死を知らない。 妄想(サブカル、性情報)に浸りまくってる。 こういう大人社会に比べれば、無責任でスモールワールドで純粋な(?まぁこれも「純粋」というのは変な思想かもしれませんが)世界にとどまりたいと思う人が出て当然。