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「破天荒」の意味
「破天荒」って「天荒を破る」ということで転じて「誰もしなかったようなことをする」という旨で辞書に書かれています。 元の意味を考えると、良い意味で使うべき熟語だと思いますが、字の印象からなのか「やぶれかぶれ」「滅茶苦茶」という意味として使われているような気がします。 「滅茶苦茶に見えるけれど斬新なことをしている」というのならわかるのですが、廃人生活のようなよくあるパターンに対しても使われているような気がします。 このような「破天荒」を悪い意味として使う方法は正しいのでしょうか。良い意味に使う方が間違っているのでしょか。
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元来「天荒」は天も地もない「混沌」とし有様を指します。此れを「破」る、言い換えれば天も地も未開の状態を最初に「破」り開き秩序立てることですからパイオ二ヤーともいえる状態のことが本来の意味ですからあなたの言われるように良い意味に使われるのが正しいのです。しかし秩序を無視する場合に誤って使われることが多くこれが一般化しているのが現状でしょう。本来の混沌とした状態を切り開く(破る)事より秩序あるものを破壊するというように誤用が一般化してしまっています。言語は元の意味を離れ誤用が一般化しますとそれが正しいとされてしまうものです。言葉は生き物ですから細菌のように自ら変化してしまう面白い性格を持っています。お答えとしてはあなたのご趣旨が全うなものです。
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- dulatour
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補足に対して、回答します。 言葉はコミュニケーションの道具ですから、通じ合うことが、前提となります。 流行語で、その時点だけで、感覚的に受け容れられても、その時期が過ぎると使われなくなってしまう言葉もあります。 非常に漠然としていますが、その言葉に永く生きる力があるかどうか、ということで、正しい正しくないという言い方をすると、言葉の生き生きとした表現が失われてしまうことがあります。 また、文法的な誤りと呼ばれるものも、文法そのものが、言語体系を後から規定したものなので、例外というものは、必ず存在します。例は適切ではありませんが、動詞の変格活用などというものも、「きれいな」言語体系からの例外と考えることも出来ます。「ら抜き言葉」なども、正規表現ではありませんが、受け容れざるを得ない状況となっているのはないでしょうか。 もちろん、以前の文法や原典的な使用法を知っていることは、非常に大切なことですが、それを「乱れ」として、否定すると非常に堅苦しいものとなってしまうのではないでしょうか。言葉の意味は、揺れ動くものだというのが、前の回答の主旨です。
お礼
言葉の変化については私も今後よく考えていかなければいけないと思っています。 詳しく説明していただきましたが「揺れ」と「乱れ」の違いがよくわかりませんでした。
補足
「乱れ」…あってはいけないこと 「揺れ」…別に起こっても構わないこと という意味でしょうか。そう言われてみれば「乱」の付く熟語には悪い印象のものが多いですもんね。 私も今さら「『消耗』を「『しょうもう』と読むのはおかしい」などと言う気は無いです。
- dulatour
- ベストアンサー率20% (327/1580)
言葉は乱れるのではなく、揺れるのだと思います。 破天荒の本来の意味は#1さんのおっしゃる通りです。 ただ、最近の「やばい」が本来の意味を外れるように、違った意味を付加していくのは、乱れではなく、言葉そのものが保つ「揺れ」では、ないかと思います。 また、言葉には反語的に用いることも用例の中にはまります。 回答になっていないかも知れませんが、言葉に正解や間違いというとはない、ということではないでせうか
補足
「やばい」については良い意味でも最近は使っている件についてですか? 乱れと揺れの違いは私にはわかりませんが、言葉も変化するものであることは認めざるをえないと思います。 生物で言えば進化ということになるのでしょうが、細胞にもDNAの誤りを訂正する働きがあるように、言葉の変化に対しても無批判に受け容れることが良いことであるとは思いません。 「正しい」「間違い」という分け方は不適切だったかもしれませんが、従来の使い方と比べて変化が生じたのかどうか疑問を感じることは大切なことだと思っています。
- nobchan
- ベストアンサー率23% (121/519)
アニメ、劇画、マンガには破天荒な人物設定があり、人気を博すのですが、それはフィクションです。 「やぶれかぶれ」「滅茶苦茶」も、フィクションには必要なことですが。 本来の意味で破天荒な人物が現代日本に存在しないことが、誤用の原因かも知れませんね。
補足
リアルタイムでは一般の人間には破天荒な人物と滅茶苦茶な人物の区別はつかないのかもしれませんね。 結果を見てわかるだけなのかもしれないですね。良い言葉と思うだけに誤用が残念でたまらないです。
- merlionXX
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辞書で調べられたのならお分かりでしょうが、中国の故事からきた言葉です。 昔、唐代に「荊州」からは「科挙(高等官資格試験制度)」で合格者が出ず、「天荒(未開の荒れ地)」と呼ばれていましたが、大中年間、「劉蛻(りゅうぜい)」が初めて合格したため、人々が「破天荒(天荒を破った)」と言ったというものです。 「破天荒の試み」「破天荒な大事業」のように使います。けして破れかぶれなんていう意味ではありません。いい意味で使ってください。
補足
やはりそうですよね。 誤って使われることが多い熟語の1つでしょうか。
補足
誤用が多いのは「破」「荒」という漢字が使われているからなんでしょうかね。 褒め言葉として使うにしても、初対面の人など人間関係を大切にしなければならない相手には使わない方が無難ですね(使う予定は無いですが)。 他人が使っているのを聞く場合、褒め言葉として使っているのか、そうでないのか判断に苦しむ時がありますね。