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歴史の流れをつかむこと
私は高校2年生です。大学入試の問題を見て驚きました(特に東大)。隅をつついてその「歴史的意義を答えよ」だの、「文化と政治の点もふまえてこたえよ」など単語はあたりまえで歴史の流れから出題されていて、さらには「流れ」の同じ問題一問ですらさまざまなバリエーションにおきかえて出題可能であって、もはや「歴史マニア」にならなければ得点が難しいように思います。先生は「教科書をきっちりやるだけで合格できる」とおっしゃります。本当にそれだけでよいのでしょうか?何かもっと効率のよい方法をご存知ありましたら教えていただけないでしょうか?
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- derguterei
- ベストアンサー率17% (9/51)
入試は効率です。マニアになってはいけません。マニアになると他の科目で得点できなくなる恐れがあります。また、大学入試にははっきりいって「捨て問」が存在します(物理・現代文には問題から読み取ればよいので存在しませんが)ので、それは諦めて基礎問八割をとれるような勉強をするべきです(特に私大)。まずは参考書で流れをつかむといいでしょう。その上で過去問を解くことをお勧めします。
- gold-smith
- ベストアンサー率37% (3/8)
同じ難関大でも、早稲田・上智は用語の深さ(難しい単語を答えさせる形式)で、東大は結びつきや流れ(○○字で流れを説明させる形式)で難しくする傾向にあります。 「教科書を熟読しろ」って言われても、実際頭の中に残るか不安が残るところですよね。 そこで私がお勧めしたいのは、「墨塗り教科書」法です。 これは、教科書を二冊用意し(墨塗り用・素読用)、墨塗り用の教科書の太字の単語を(慣れてきたら細かい年代などの単語も)マジックで塗りつぶしてそれを読み、わからなくなったら素読用を見るという方法です。墨塗り用をスラスラ読めるようになったら、いつのまにか流れを完全に理解していますよ。 教科書って紙質がつるつるしていてチェックペンを引いても薄くて見えてしまうんですよね。だからこの方法はおすすめです。教科書なら有隣堂とかにも売っていますよ。
- kana_forte
- ベストアンサー率80% (29/36)
ごきげんよう。 回答するにあたりまして、せっかくの機会ですので、東大Webサイトにありました過去3年分ぐらいの歴史の問題をみてみました。 東京大学:東京大学入学案内 > 学部入学 > 過去問題 (問題はpdfファイルに、要Acrobat Reader) http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_04_j.html 実に良く出来た問題だと思いますね。別に「隅をつついて」いるわけでもないですし、この問題を解くのに「『歴史マニア』にならなければ得点が難しい」わけでもありません。普通に受験勉強をした人のほうが解きやすいのではないかと。誰も知らないような細かい人名や地名を答えさせるなどという問題は、一切ありませんし。 「歴史マニア」という言葉の定義にもよるのですが、 ・歴史マニア=「歴史が好きでしっかり勉強している人」 であるのなら、「歴史マニア」は東大の歴史の問題で点数を取れるでしょう。 しかし、 ・歴史マニア=「単に歴史用語をたくさん覚えているだけの人」 ・歴史マニア=「南京大虐殺で何人死んだかなど瑣末なことにこだわる人」 ・歴史マニア=「単なる歴史ファン(戦国武将、三国志、幕末など)」 であるなら、むしろ「歴史マニア」のほうが東大の問題で点数が取れません。 東大の日本史や世界史の問題からは、 「東大に入りたいなら、教科書の基本的な内容はマスターして欲しいが、 教科書で取り上げないようなことまで細かく勉強してくる必要はない」 「歴史の勉強は、歴史用語をただ暗記すればいいのではなくて、 歴史をちゃんと理解して整理して、自分の頭で考えられるようになれ」 というメッセージが見て取れます。 問題を解くための手がかりとなる細かい資料や図表は問題文で与えられていますし、解答の文章を作成するために必要な語句も、「以下の語句全てを少なくとも1回は用いて」と、あらかじめ与えられていますし、解答する場合には細かい知識など必要としていません(少なくとも↑にある3年分は)。 東大の日本史の問題は、自分が理解している基本的知識と、その資料から読み取れることを使って、自分で考えて適切な解答をする必要があります。世界史の問題では、たくさんある基本的な事柄をきちんと正しく理解して、自分の頭で整理してまとめて解答をする必要があります。 なので、東大の問題を解ける人=東大が求めている人というのは、教科書の基本的事項をマスターした上で歴史をちゃんと理解して整理して自分の頭で考えられる人であり、逆に、歴史用語をただ暗記していて問題文の穴埋めができるだけの人には無理、ということになります。 同じことは東大以外の大学にも言うことが出来て、京都大学・一橋大学・筑波大学などの各大学の歴史の問題でも、「歴史をちゃんと理解して整理して、自分でまとめて表現できるように」ということが求められています。 まあ、ここでは簡単に言っていますが、 ・政治 ・社会 ・経済 ・各産業 ・文化 ・宗教 などなど、全ての項目が頭の中で体系立てられていないと、「~~の影響について述べよ」という問題には、なかなか上手く解答できるようにならないんですけどね。 出来るようになるためには、やはり教科書ですよ。 というわけで、以上の話をふまえて回答: 質問者さんが思っているような「歴史の流れをつかむ」問題は、 先生がおっしゃるように、 「教科書をきっちりやるだけで解答できる」 と断言します! ただし、「教科書をきっちりやる」というのがある程度高いレベルの話なので、しっかり勉強しないといけないでしょう。学校の授業をはじめ、参考書・問題集・塾・予備校など、ご自分に合っていると思った方法でよいので、高校の歴史教科書の内容を「理解して整理して自分の頭で再度考えてみる」ところまで、勉強を頑張ってみてください。参考書や塾や予備校だと、重要な項目の「流れ」を重点的に教えてくれますので、多少は効率的かもしれません。 教科書をマスター出来ていれば、「流れを説明する」問題に限らず、国公立大学・私立大学問わず、どこの大学の歴史の入試問題でも合格点を取れます(東大と京大は地理歴史2科目ですが)。 「歴史マニア」ぐらい歴史だけにのめり込む必要もないですし、『歴史用語集』を全項目丸暗記する必要はないですし、高校のうちから難しい専門書を読んだりする必要もないと思います。非効率的ですしね。
- benja-min
- ベストアンサー率28% (2/7)
2年生ですか。今は教科書熟読が一番の近道かと思います。 全力で一回読むより、半端に5、6回読むくらいの気持ちで。 世界史の教科書を読むと、ある地域である程度の時間を解説すると、別の地域に行きますよね? それが、頭の中で各国通史が追えるくらいまで来ると、どの問題が重箱の隅で、どの問題が重箱の中央か(または重箱の外か)が分かってきますよ。 私は、私立受験の時に、アイルランド史だけで25点出されましたが、全て余裕に感じました。 参考:塾・予備校経験は0ですが、世界史の偏差値は東大を75とすれば、85はありました。大学では東洋史専攻です。塾で社会も教えています。 …つまり、歴史マニアに近いのかもしれませんが、僕は努力でそうなったと思ってます(;^_^A 教科書補助に買った参考書は数十回は読みました。 東大のあの原稿用紙のような答案用紙を見ると引きますよね。今は気にしない方が良いですよ。出来るようになりますから。
- yumihiko
- ベストアンサー率50% (76/152)
「教科書をきっちりやるだけで合格できる」 たとえ東大といえど、入学試験は一応高等学校学習指導要領の範囲で出題してますから、先生の言葉にうそはありません。 ただ、「教科書をきっちり」が、どのレベルまで要求されるか、ここが大学による差異になります。 で、歴史に関して言えば、世界史B(あるいは日本史B)の教科書を完璧に覚え、理解し、論ずることができればどの大学の入試といえども恐れることはありません。 ……中には本当にこれを教科書と学校の授業と資料集だけで成し遂げる変人さんもいるようですが、一般に、このレベルの理解のためには世界史・日本史の通史について一通り理解する必要があります。 具体的には、中公文庫の「日本の歴史」「世界の歴史」全巻読破くらいは必須でしょう(少し古いですし、ちょいと長いですが)。 回り道に思えるかもしれませんが、手始めになるべく長くて詳しい本を読んだほうがこうした論述系の入試にはよい対策となると思います。
- Elim03
- ベストアンサー率23% (146/632)
僕が受験生だったのは28年も前なので当てはまるかどうかという疑問はありますが、参考までに。 有名大学レベルの歴史問題では、単純な暗記で何とかなるような出題方法はとらないはずです。 本来、歴史というものは「いつ、何があったか」という知識を競うクイズではなく、「その上で、いかなる意義があり後生への影響がどうであったのか?」ということの分析・理解能力を問うものだからです。 したがって、教科書レベルの理解で合格できるとは、僕自身は思っていませんでしたし、今もそうは思えません。 皮肉な言い方になって恐縮なのですが、貴殿がおっしゃるように、まさに「歴史マニア」になることが、最も効率的な勉強法だと思います。 はっきり言って、「好きでないとやっていられない世界」ですから。 逆に言えば、「全ての分野においてマニアックな知識と見解をサラリと呈することのできることが、優秀な大学にはいることができるライト・スタッフである」ということでしょう。 それが能力的に不可能なのであれば、身の丈にあった進学を推奨します(誤解の無いように。これはバカにしているのではなく、進学というのはそういうものだということを申し上げているだけです。)。 確かに効率の良い勉強方法というのがあればよいのですが、歴史は、記憶力と帰納・演繹力の総合力勝負です。 故に、一に記憶、二に演習という繰り返しによるとしか、テクニック的には伝授不能です。 具体的には、まず、比較的詳しいとされる参考書の内容レベルは全て記憶するくらいのことは、序の口でしょう。 次に、日本史事典(又は世界史事典)に出てくる言葉(人名や事件など)も、暗記できている必要性があると思います。 更に、中国や西洋の王朝の変遷や、それぞれの横の連携についても、即答できるくらいの知識はいるでしょう(世界史の場合)。 で、ここまで来て、初めて、具体的な出来事についていかなる歴史的意義があって、後生にどのような影響があり、文化的に見ればどういうことなのか? というような論文形式のコツをつかむ実戦問題に取り組む必要があると愚考します。 金銭的に問題がないなら、予備校の上級コースなら、そういう専門のクラスが用意されているはずですので、当たってご覧になればいかがでしょう。