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リウマチ性心筋炎について

専門的な質問です。 リウマチ性心筋炎は,リウマチ熱によるものなので,II型アレルギーだと思うのですが, 組織像の特徴は,フィブリノイド変性と肉芽腫です。 フィブリノイド変性はIII型アレルギーに特徴的な所見ですし, 肉芽腫はIV型アレルギーに特徴的な所見だと思うのですが, どうして,このようにII型アレルギーに,III型やIV型アレルギーの組織所見が見られるのでしょうか? 色々な本を調べているのですが,満足のいく解答が見つかりません。 ぜひ,ご教授お願いします。

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回答No.1

まずリウマチ熱の発症機序ですが、A群β溶連菌の感染の続発症として免疫学的機序が関連して起こるとされています。というのは、溶連菌と心筋がよく似ているために、抗体が間違えて溶連菌を攻撃するついでに心筋も攻撃してしまうのです(交叉抗原説)。溶連菌は細菌ですから、IV型アレルギーが関与しているといえます。ですから、肉芽腫が生じるわけです。 しかしながら、この発症機序が証明されているわけではなく、実際リウマチ熱の患者の血液からは免疫複合体が検出されることもあり、何らかの反応で生じた免疫複合体が心筋に沈着し補体が活性化されるという機序も否定できないそうです。ということは、III型アレルギーの関与も考えられるので、フィブリノイド変性が起きることも考えられると思います。

noname#24819
質問者

お礼

分かりやすいご説明ありがとうございました。 参考になりました。

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