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種子と胞子の違い
例えば被子植物と裸子植物の違いは子房の有無というように、種子と胞子を分ける定義は何ですか。
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ポイントは、減数分裂と受精のタイミングだと思います。 緑色植物が減数分裂を行い受精をするまでの間、染色体数が半減した状態が続きます。この体のことを「配偶体」と言います。 受精して次の減数分裂を行うまでの間、核相が2nに戻った状態が続きます。この体のことを「胞子体」といいます。 ここで、緑色植物によって「配偶体」にも「胞子体」にもどちらにも独立した生活を行う能力があるものと、「胞子体」にしか独立した生活を行う能力が無いものがあります。 この後者にあたるものが種子植物です。 例えば、種子植物の「胞子体」は、減数分裂をしてから受精までの期間なので、「花粉」や「胚のう」がそれにあたります。これらは独立した生活を送れません。 しかしシダ植物の場合、減数分裂後につくられた細胞は成長して前葉体になります。これは独立した生活を送ることが出来ます。 つまり、種子や胞子のつくりだけを見るのではなく、その前後の生活環から考えていけばいいのではないでしょうか?
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- 24blackbirds
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花粉と、受粉する前の胚がシダ植物の胞子に相当します。現生のシダ植物では胞子から前葉体ができ、前葉体の上で卵と精子が受精しますが、やがて散布能力が高い小胞子と移動しない大胞子の2形を作り、受精するものがあらわれ、これが種子植物の先祖であるそうです。ですから種子は受精した大胞子ということになりますか。混乱を招く説明で申し訳ございません。しかも、種子として熟した段階では単細胞ではありませんので、先の説明は間違いでした。おわびして訂正いたします。 また、花粉も胚も細胞分裂して体を形成するわけではないので胞子ではありません。胞子からは2nのものとnのものの違いはあれ、多細胞の体を形成します。
お礼
たびたびのていねいなご説明ありがとうございます。中学や高校の教科書にもはっきり説明がでていないのですが、かなり微妙な問題のようですね。
- 24blackbirds
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胞子は単細胞から多細胞生物を作り直すための構造。種子もそうですが、種子は母親から様々な修飾を受けています。種皮とか果皮とか。胚の部分が胞子に匹敵します。胞子の特殊な形態が種子、それは種子植物のみに見られる(自家撞着ですが)といったところ。 むしろ胞子の方がいろんなものを含んでいて(分生子とか子嚢胞子とか、nだったり、2nだったり)雑多です。多細胞生物が繁殖するにあたって単細胞からやり直すとき、その単細胞の状態を、種子以外のものは胞子と呼ぶ、といった分類です。
お礼
さっそくのご回答ありがとうございます。すると、胚のまわりに何もないのが胞子で、皮がついているのが種子という理解でよろしいでしょうか。
お礼
ありがとうございます。生活様式がポイントなのですね。