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冬眠物質?
冬眠中のリスの血清を夏になって注射するとそのリスは冬眠状態になると聞きました。冬眠する他の種類の動物や冬眠しない動物にその血清を注射するとどうなるのでしょうか?(簡単のために抗原抗体反応は無視してください。)
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三菱化学生命科学研究所の近藤先生がやっていらっしゃるHP(hibernation protein)ですね。 もともと、移植用臓器の保存性を高めるという研究がきっかけだったそうですが、今では「将来は人間の人工冬眠も」ということもぶち上げています。しかし、HP投与により別の動物の人工冬眠に成功したという話は寡聞にして存じません。 しかし冬眠しない種類のリス(タイワンリスだったか?)にもHP遺伝子があるけれども、それらは偽遺伝子(機能しなくなった遺伝子)化していることを明らかにされています。かHP遺伝子の痕跡があるということは、冬眠をするのがプロトタイプだということで、こういうやつらには、HP投与による冬眠誘発は充分可能性があると思います。 http://www.mitils.co.jp/news/kaisetu/6a_main.html http://www.tmig.or.jp/jsbg/simpo26/KondoN.htm http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=D991001&i_renban_code=011
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- suiran2
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メチオニンエンケファリンが冬眠誘導するといった話ですね。モルヒネ様の脳内麻薬が冬眠を誘導するとはおもしろいですね。 http://park12.wakwak.com/~kadokami/hibernat_exp.html メチオニンエンケファリンを魚に投与して,休眠状態にし,鮮度保持に役立てようといった研究が進んでいるようです。 http://kadokami.hp.infoseek.co.jp/Sendoiji.htm
お礼
ご回答ありがとうございます。読みながらわくわくしてしまいました。 URLを参照したところ、メチオニンエンケファリンは脳内と副腎で、HPは肝臓で作られるようなので少なくとも2系統の冬眠関連物質が発見されているという解釈でよいと思うのですがどうでしょうか?二つの構造が似ているのでしょうか? モルヒネって人間の麻酔にも使われている(いた?)んですよね。ということは、魚も人間も共通の冬眠機構があるかもしれないということですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。どれもこれも面白くてとても参考になりました。 サイエンスチャンネルのビデオではHPには二つのホルモンが関わるって言っていので、そのひとつがメチオニンエンケファリンかとも思って調べてみたのですが、 http://www.ntv.co.jp/FERC/research/20010211/mirai2.html によると、「博士は冬眠を引き起こすホルモン「チロキシン」と冬眠から目覚めさせ るホルモン「テストステロン」という2つのホルモンがあることを突き止めた。」とあるので違うようですね。 テストステロンって男性ホルモンなんですね。人間にもHPがきくんだったら、これが女性の方が長生きの理由のひとつなのかなぁ?って想像してしまいました。 シマリスでも冬眠できる個体とできない個体があるというのも非常に興味を惹かれました。 冬眠するのがプロトタイプというのもすごく面白いです。