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川端康成・太宰治・夏目漱石
タイトルの3人、誰が好きですか?作品からでも良いし、ビジュアル的にでも良いし・・。理由も教えて下さい。
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こんにちは。 よく有りそうだけど、面白い質問だと思い回答さしてもらいます。 自分は最近、川端康成の『雪国』を読んだばかりのような、 他の方に比べると本を読むキャリアは短い奴であります。 が、太宰治は自分が本を読み始めるきっかけであり、今までで一番たくさん読んだ作家であります。それは当然読むきっかけを創ったからでもあるのですが、やはり読みやすいという理由が一番だろうと思います。 読みやすいというのは、文が簡単であるというのではなく、自分の気持ちを感情移入しやすい文と言いますか、すらすら読めるのです。 それと、あの暗さが好きです。他の追随を許さぬあの世界観は川端・夏目にはない特別な物だと思います。 つまり、一番を選べと言いますのなら、群を抜いて太宰治です。 次に好きなのは、夏目漱石。気持ちを緩やかにさせてくれるものがあり、好きです。 ということで、川端康成は次点です。 ビジュアルは…ビジュアルも太宰が好きですね。後ろに死神が付いていそうなあの顔、夢うつつな眼、いいですね。 漱石と康成はいい勝負でしょうか?漱石はお札の顔は好きませんが、他は男前ですねえ。康成は老けた白髪の像しか分かりません。ということで二人は同点ということで―― こんな感じでいかがでしょうか?
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- milkbin
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大変興味深い質問ですね! 私は、個人的に一番好きな文学作品が「こころ」なので、夏目漱石先生が一番好きです。 文章力・構成力ともにこの三人の中では群を抜いていると考えます。「こころ」のなかで、「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という台詞が出てきますが、この言葉は、私の胸に強く響き、人生のモットーとも呼べる言葉になっております。 太宰先生は「人間失格」が好きですが、作品自体のアクの強さと申しますか、個性ではぶっちぎりで1位だと思います。 川端は、夏目・太宰と比べるとかわいそうですよ。 いくらノーベル文学賞取ったからといって、作品の質は、夏目・太宰両先生にはかなわないと思います。 あくまでも私の個人的主観ですので、ご了承下さい。
お礼
「こころ」は、国語の教科書に載ってましたねぇ。私の教科書は12年前ですが、今でも載っています。よい作品です。原田宗典という今の作家が、「お前は世界の王様か」という本で、色々な本を批評してるのですが、高校生のときに批判批評をしたのを載せています。ほんとに「王様か!」って感じです。面白いですよ。とにかく、回答ありがとうございました。
- kneissl
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文章なら、漱石。 人物なら、太宰。 功績なら、川端。 だと、思います。 作品としてすごく好きな作品というのは、この三者にはないんですが、漱石は筆致が独特のリズムがあって、やはりすごく読みやすいし、読者をリズムに合わせて読ませてしまうという力はあると思いますね。オススメは「草枕」(冒頭の有名な文句、アレは人生の教訓です)「夢十夜」(特に第三夜だったかなあ、背負った坊主が石のように重たくなるホラータッチの夢物語が秀逸)「こころ」(我執を追究した晩年の名作。でも、先生の巻き手紙、長過ぎッというツッコミの余地もあるところが面白い) 太宰は人間の持つ独特の“弱さ”のある、愛すべき人のように感じます。常々私は、太宰治のような恋愛をし、三島由紀夫のように死にたいと思っているのですが、それぐらい、彼は不思議な人間性を持ち合わせた人物です。怪しげな“陰”を持った人は、現代にはなかなかいません。結局、彼は入水心中をしたのですが、その最期も儚げです。オススメは「斜陽」(斜陽族という社会現象まで生み出した代表作。人間の儚さを没落貴族のきれいな言葉で表現しています) 川端は、私はロリコンのイメージがあって、個人的にはあんまり好きではありません。ですから、作品としてもそれほど読んだことがないんですが、しかし、功績という点では、間違いなく彼でしょう。ノーベル文学賞は大江健三郎と共に燦然と文学史に輝いています。オススメは、残念ながらありません。
お礼
>文章なら、漱石。人物なら、太宰。功績なら、川端。 賛成です。国語の教師にもアンケートとってみたんです。漱石が多いんです。でも、私も、太宰が好きなのです。川端は考えたこともありません。回答ありがとうございました。
お礼
>後ろに死神が付いていそうなあの顔 その通り!!まさに私もそう思っていました。白黒じゃない写真が想像つかないような、死神ついてます感! とても、共感できました。ありがとうございました。