今は大学経営も変わってきていますし、外国大学の
日本校など、色々違うので、一般的な目安として
とらえてください。
教授>助教授>講師>助手
というのは、理解するのは容易かと思います。
というか、これくらいしか明確なものはありません。
後は意外にアバウトなのです。
というのも、本来、大学教員は、この4職で成立
しているからです。しかし、現実には4職以外の
職名が発生しているのはご質問のとおりです。
まず、講師については、助手は単独では授業を持て
ませんから、講師にして助手と同じ給与という人も
います。また、逆に助教授に実力などが相当するが、
研究論文などの数が少ない条件を満たさないので講師に
なっている人もいます。ということで、常勤の講師は
助教授と助手の間と考えます。
この他に非常勤講師という授業だけするアルバイト
的な人がいますね。ただ、非常勤講師は、権威ある
人から大学院生までいるので、これは一概には判断
できません。
さて、問題の客員教授ですが、他の大学の教員
だったり、民間企業の人だったり、外部組織から
ある目的のために招かれている非常勤職です。通常は
一定の身分や実績のある人ですが、教授~講師までの
どの地位に相当するかは、一概に言えませんが、他の
大学にも認められるということに意義があります。
特に日本の大学の場合、大学教員の大学間の異動が
少ないので余計に重んじる傾向があります。
さらに、名誉教授という職名も聞くと思いますが、
これは原則として終身名誉職で、その大学に多大な
貢献をした教授(学長や学部長経験者、教授として
長く勤めた人、ノーベル賞などの重要な賞の受賞者、
学生への指導に特別な評価ある人、有名な本を書いた
人など)が退職する際に与えられるものです。
残る研究員に関しては、どれにも当てはまりません。
そもそも研究員は大学教員ではなく、研究組織の
メンバーを示すものです。もちろん、大学の中にも
研究所などがあるので、研究員という人がいますが、
これは大学教員が兼務する場合、本当に研究所で
研究している人の場合などがありますので、所属
する組織と、その人の職務内容や身分によります。
民間のシンクタンクや研究所の社員でも研究員と
名乗っています。