江戸時代の藩の役職を現代に当てはめると
藩主----筆頭株主・社主
筆頭家老----会長
次席家老----社長
江戸家老----専務兼東京支社長(営業担当)
こんな感じになります。
つまり藩主は藩政に関しては何もやらないのが普通で、家老以下の政策が悪ければ、大株主が株主総会で経営陣の総退陣を要求するように、何とかするように改善要求をします。
筆頭家老は藩政全般をみて、江戸家老は東京支社長として、官僚に取り入ったり他藩の江戸家老と仲良くなって、情報収集し、出費の多い御用を回避するのが仕事です。
次席家老以下は分担して国許の政治にあたり、年貢の取り立て土木工事などをやります。
一応こういった住み分けはありますが、現代の会社でも専務派、社長派など派閥があり、権力闘争がありますから、家老達も男と生まれたからには藩政を牛耳りたいという権力欲はあります。
有名な赤穂藩でも、筆頭家老の大石は昼行灯と棚上げされ、実務派の大野が藩政を握り、殿様はお飾りで何もやりません。
大石は千石の家老の家柄なので、ボンクラでもよいのですが、大野は抜擢された家老ですから、実績を残さないといつ首が飛ぶか分かりません。
その為、予算を自由に使えるように重要ポストには自派の侍を起用し、文句が言えないような体制を作る途中だったのではないかな。
実績を作れば、自分の身内を有力な役にも就けさせられますから、さらに勢力は伸びますよ。
お礼
なるほど、次席家老が社長ですか。なかなかの解説ありがとうございます。 おもしろいと言うか筋が通ってると言うか、参考になりました。