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宇宙の外側について
宇宙の外側はどうなっているんでしょうか? お願いします。
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己の存在について考え、宇宙についても、思いをめぐらす事ができる生物が人間です。 生きていく上で、宇宙のことを考えても、何の役にも立ちませんが、宇宙について考えることは、本当にすばらしいことだと思います。 しかし、巷には宇宙という言葉で、単なる空間を意味していることが多いのは誠に残念なことだと思います。(例えば、「スペースシャトルで宇宙に出かける」というような使い方です。)このような使い方ですと、私が、野原でジャンプすれば、一瞬の間、宇宙へ出かけたことになるのです。 それはさておき、本題の「宇宙の外」ですが、それは、存在しません。宇宙はそれらすべてを含んで宇宙というのです。 宇宙が膨張するというのは、よく、風船の表面に星(銀河)を点でいくつも描いておいて、その風船を膨らませることに例えられます。風船を膨らませると、星同士は離れていきます。これが、宇宙の膨張です。 この場合、宇宙というのは、あくまでも、風船の表面です。つまり、2次元の曲面です。この2次元の曲面に外はありません。そもそも外を考えること自体が無意味です。(わたしたちは、この2次元の曲面にいる、2次元の生物だと考えているわけです。) 宇宙の膨張(あるいはビッグバン)というのは、もともと存在する空間に無数の星が一点から飛び散っていくというイメージではなく(大多数の人がこのようなイメージを持っています。専門家のなかでも、このようなイメージしか持てない人が多いのです。)、あたかも、風船がふくらむように、星と星が離れていく、その間に空間が創られていく、というイメージが、一般相対論の宇宙論です。 数学ではこのような考え方を、「リーマン多様体(可微分多様体)」という概念で捉えようとしています。