みなさんのおっしゃる通り、満月、新月等の定義から考えると
月から地球を見て満月(型)に見えるとき、地球から月を見ると新月
逆に
月から地球を見て新月(型)に見えるとき、地球から月を見ると満月
になるはずです。
新月の2日くらい後(前)の細い三日月はmod2000さんのおっしゃるように、
地球照が観察できます。非常に美しい。
しかし地球照とは弱い光なので、昼間はほとんど観察できません。
また、地球から見た新月は肉眼では見えません。
がしかし、
新月は、太陽・月・地球の順にならび
逆に月から見て地球が新月(型)に見えるときは、太陽・地球・月の
順にならんだ場合です。
したがって、
「今晩は満月」とか、「今晩は新月」とかいいますが正確にはつまり定義上では新月の瞬間・上弦の月の瞬間・満月の瞬間・下弦の月の瞬間というものが、時・分・(秒)で決まっています。
天文年鑑や天文関係の月刊誌などに載っていると思います。
がしかし、
これら、新月や満月は必ずしも一直線上にならんでいるわけではありません。
一直線上にならんでいるときがそれぞれ日食・月食になります。
したがって、新月(日食時以外の(極めて厳密いいえば皆既日食時以外の))は肉眼では見えませんがほんのわずかだけ光っているはずです。より正確にいうと太陽の光があたっている場所がほんの少しだけ見えているはずです。
逆に、
定義上の満月の瞬間でも、ほんのわずかに欠けていることもありえるはずです。
そこで、
ほんのわずかに光っているはずの新月が肉眼で見えない理由を考えてみましょう。
これは、普通の恒星が昼間は見えない理由と同じく太陽が明るすぎて見えないわけです。しかし、これは正確な表現ではないと思います。
より正確には、地球では太陽の光が大気によって散乱しているので空全体から光が照射し弱い光がうずもれてしまうわけです。
がしかし、
月ではどうでしょうか。
月には大気がないため昼間でも空は黒く星が見えています。
アポロとかからのカラー写真を見てもわかります。
スペースシャトルからの写真も同様です。
ということは、
月からは細い地球でも見えるのではないでしょうか。
さらに、地球は月よりも半径が大きく、反射率も月より高いはずなので、光っている部分の割合が同じでも輝度は高く、等級は小さくなるはずです。つまり明るいはずです。
以上を踏まえると、
地球から月を見て±2日とかの誤差なく正に定義上の満月に見えるとき、地球は月から見て細い三日月型に見えることもあるのではないでしょうか?
少なくとも前後であれば±2日もずれなくても、±1日や±18時間程度もあれば可能性は十分にあると思います。
もちろん、弱いながらも地球照と同様の現象(月照っていうのだろうか?)も観察できることでしょう。
質問の内容とは逆になってしまいましたが・・・。
おそらく質問の内容の状態は、netaroさんやsesameさんのご指摘のように、月から見て地球が若干欠け始めた時、あるいは満月(型)になるちょっと前には、地球から月は三日月型に見えるのでしょう。
お礼
alpha16さん、とても丁寧な御回答ありがとうございました! 頭の中で明確にイメージでき、納得しました。併せて日食、月食のことも考えると、地球と太陽と月の大きさ、距離が偶然ではないような気がするほど神秘的だと思いました。是非、地球照を見てみたいです。いろいろと知りたくなりました。今夜、月を見るのが楽しみです(^-^) 本当にありがとうございました☆☆☆