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果物電池の実験後の果物を食べてしまった!
小学生です。先週、果物電池(果物に金属板を刺して電流を通す)の実験で使った果物を食べてしまいました。桃とりんごとキウイ、トマトとナスを1個ずつと、スポーツドリンクと牛乳、それぞれコップ1杯ずつです。いろいろなホームページの中には、実験後の果物について、「絶対に食べてはいけません」と書いてあるものと、注意書きのないものがありました。病院に行ったほうがいいですか? とっても心配なので、どなたか教えていただけませんか?
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せっかくの機会だから、果物電池の原理も考えてね。 1.果物に差し込んだ亜鉛板で電子ができます。そして亜鉛板をつくっている亜鉛原子が、電子を残して亜鉛イオンになって電解液に溶けていきます。銅板の方はほとんど溶けません。 2.亜鉛板では、亜鉛が溶けた分だけ電子の数が増えていきます。そして、導線を伝って銅板(プラス極)の方に移動していきます。 3.果物の水分には水素イオンが含まれています。ところが、亜鉛イオンが生じてくると、水素は亜鉛よりもイオンになる力が弱いので、水素イオンは銅板に移動してきた電子とくっついて、水素ガスにもどります。こうして電子が消費されると、また亜鉛板から電子が移動してきます。それによって、電子の流れと反対に電流が流れて電気エネルギーが生まれるのです。 さて、実験で使った果物のなかには、上で書いたように亜鉛のイオンが含まれています。食べてしまってから時間が経っているのなら、病院に行ってもどうしようもありません。しかし、体に何の変化も無いのなら、大丈夫です。微量の金属イオンは、体に必要なミネラルである場合があります。亜鉛も、そのひとつで、これが足らなければ味覚音痴になったりします。 しかし、過剰の金属イオンを摂取することは厳禁です。果物電池で長時間実験すればするほど、亜鉛イオンの量は増えていきます。これからは気をつけて実験しようね。
お礼
はじめまして。とってもていねいに教えて下さり、ありがとうございました。勇気を出して質問してみて良かったです。tetujin3さんの回答件数を見てびっくりしました。 これからもいろいろ勉強していきたいです。