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経済成長理論
経済学部の大学生です。経済成長理論について教えてください!いくつか参考書を読んだのですがイマイチ理解できませんでした。 ここで書けるような量でなければ、分かりやすく解説しているホームページまたは書籍を紹介してくれるとありがたいです。
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route90さんが、どういったレベルで経済成長理論を理解したいのかわからないのでなんとも言えないのですが。。。 学部科目レベルで理解したいのであれば ジョーンズ「経済成長理論入門―新古典派から内生的成長理論へ」日本経済新聞社 大学院修士・学部上級レベルで理解したいのなら、 バロー=サライマーティン「内生的経済成長理論」九州大学出版会の最初の数章 をお勧めします。 もしかして、学部のマクロ経済学講義の一部としての経済成長理論が理解できないということであれば、次のことをよく注意して何冊かの教科書を読んでみてください。 まず、経済成長の理論枠組みは学部のマクロ経済学で学ぶIS-LMモデル(マンデル・フレミングモデルを含む)AD-ASモデルとは殆ど連動・連関していないものと思って学んでください。これらとは別個の分析枠組みです。学部のマクロではIS-LM、AD-ASを体系的に解説することに大部分が費やされるので、これら以外の分析枠組みがあることを理解しにくくなってしまうことがあります。勿論、経済学の分析ツールですので、IS-LMにせよソローモデルにせよ最適成長理論にせよ内生的経済成長理論にせよ、「一般均衡モデル」の範疇にあることに間違いないのですが、そもそもの分析対象の問題点が異なっているので、分析の枠組みは当然異なるのです。経済学における「モデル」というものには、「市場均衡」という概念をベースとして様々なバリエーションがあり、これらは互いに必ずしも整合的ではなく(分析対象が違うから当然)、中には互いに相容れない結論を導くものが含まれているものと考えてください。でないと、IS-LMやAD-ASとの整合性に囚われてしまい、うまく経済成長理論(長期を視野に入れたマクロ理論)を理解できなくなる恐れがあります。IS-LM、AD-ASのフレームワークは非常に有力で、皆が常識としてもっているくらいのものだから教えられる、とでも考えておいてください。 むしろ互いに相容れない理論が混在するからこそ、その説明力を競い合いながら、経済学はエキサイティングな学問でいられるのです。
お礼
回答ありがとうございました! 私はまだ「経済成長理論」ついての知識は皆無に等しい状態なので一から勉強しているところです。その意味では学部科目レベルでしょうか・・・。 IS-LMモデルやAD-ASモデルとは殆ど連動・連関していないという点には気づかされました。マクロ経済、オープンマクロを少しかじった程度なので、そのくらいの分野しかやっていません。 ご紹介して下さった入門書探して読んでみることにします。ありがとうございました!