一つの例として、受け取ってください。暗記といえば暗記ですが、何か注目するものを見つけてはどうでしょうか。
問題を解かなければ力はつきませんから、勉強にしかたは、問題集の解説をざっと読んだら、ノートにはじめにあるとても易しい問題を解き、答え合わせをする。全範囲のとても易しい問題をひと通り解いて答え合わせをする。全範囲を解けば、自信がつき、安心します。次に、はじめのところの、基本問題・発展問題・入試実践問題と、順に解いてゆく。
無機化学は、元素の周期表を基本として理解する。
典型元素(第1、2、12~18族)の族の番号の一の位は、原子の価電子の数を表す。ただし、18族の希ガス(不活性気体)は、化学反応しないので価電子の数はゼロとする。典型元素の性質は、同じ族(周期表の縦の列)は似ている。ですから、まず反応性の大きな第1、2族と第17、16族あたりを先に理解する。
2 有機化学は、分子の構造に注目する。
炭素骨格に注目して、アルカン(置換反応)、アルケンやアルキン(付加反応)、芳香族(ベンゼンなど、ほとんど置換反応)、官能基(OH、CHO、COOH、NH2など)の名称と性質(中性、酸性、塩基性)。炭素が1から10のアルカンの分子式と名称を覚える。メタン、エタン、プロパン、ブタン、・・・。つぎに、アルコールの構造と酸化生成物の関係。アルコール、アルデヒド、カルボン酸(第1級アルコールを酸化するとアルデヒドをへてカルボン酸になる)
入試問題では、炭素数が4つか5つのエステルを加水分解して、もとのエステルの構造式を問う問題が頻出です。カルボン酸としては、ギ酸・酢酸・プロパン酸(プロピオン酸)。アルコールとしては、メタノール、エタノール、1-、2-プロパノール、1-,2-ブタノールなど。ベンゼン誘導体は、ベンゼン、フェノール、アニリン、サリチル酸、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、p-フェニルアゾフェノールなどを、反応系統図の流れにおいて理解する。それにクメンの構造式も。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。とても参考になりました。