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オーム
こんばんは。いつもお世話になっています。 少し前にオーム(omまたはaum)の正式な表記(デザイン)が知りたいですという質問をたてた者です。 具体的な解決に至りませんでしたのでまた質問させていただきます。 インターネットで探してみるとサンスクリットのオームの表記の仕方に、漢字で言うと「つくり」の部分があるものとないものがあります。どちらも同じ意味なのかどうかご存知の方ご教示下さい。 オームの正式な書き方を知りたいのです。
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単純に言えば、表記する文字が異なっている、ということではないかと思います。 今現在、サンスクリットの「オーム」を表記する一般的な文字は、ヒンディー語の文字でもあるデーヴァナーガリーです。このデーヴァナーガリーには「オーム」を意味する文字が作られていますし、いろんなものにシンボルとしてよく使われますので、通常よく目にするのはこちらだろうと思います。 http://swamij.com/om.htm また、デーヴァナーガリーでももちろん、アルファベットとしての「O(オー)」と「M」を組み合わせて「オーム」を表記することもできます。あるいはこちらをご覧になったのかも知れません。一文字のほうの「オーム」の左側部分、ひらがなの「ろ」に似た部分は、デーヴァナーガリーの「O」にも含まれていますから、全体の印象はやや似ています。 一方、一文字の「オーム」が少し簡単になったような形、ひらがなの「ろ」の上に点を置いた形の「オーム」もよく出回っています。こちらの方は、デーヴァナーガリーと近縁関係にある古い文字の「シッダマートリカー」で表されたものです(あるいは、他にいくつかある近縁文字の可能性もありますが)。 シッダマートリカーは、仏教の経典が盛んにサンスクリット語訳された際に使われた文字ですので、日本へも仏教と共に流入して研究されました。日本で「梵語」といわれる文字はこのシッダマートリカーです(仏教では「オーム」でなく「オン」と読みますが、文字は今でもこちらのほうが流通しています)。 シッダマートリカーでは、「O(オー)」にあたる音がやはりひらがなの「ろ」に似ていますが、「オーム」の文字はこれをもとに作られたものです。
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございます。 よくわかりました。数ヶ月間のモヤモヤがすっきりしました! デーヴァナーガリーで書かれているものとシッダマートリカー(これって、いわゆるシッタン梵字のことですよね?)で書かれたものの違いだったのですね。表している内容そのものが違うのかどうかずっと疑問だったんです。 で、ちょっと細かいことなんですが、同じデーヴァナーガリーで書かれていると思われるオームの、「ろ」ではなく、右の「つくり」の部分が丸であったり(筆運びの向きがぎゃくだったり)、「つ」であったりすることがありますが、これはその書き方の癖みたいなもので全部同じものなんですよね? ヨガについてもいろいろ調べたかったので、教えていただいたリンクは非常に重宝いたします。本当にありがとうございました。