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論語の五常

論語の五常「仁義礼知信」似ついて教えてください。 私は「知」はそのとおり「知」だと思っていたのですが、「智」とも書くのですか?どちらが正しいのでしょうか。 今日、某子ども向けテレビ番組で「智」と出ていて、あれ?と思い、ネットで調べてみたら、そのどちらも出ていました。「智」は仏の「智恵」とかに使うと聞いて、「知」とはそれぞれ意味が違うと思っていました。子どもの名前に使っているので、ちょっと気になります。ご存知の方、教えてください。

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回答No.2

 知と智は同義の字ですが、知のほうが古形ですので、論語をはじめとする典籍(儒学の書物)には知が、後代に翻訳された仏書には智が多くつかわれています。ただし意味的な使い分けではなく、どちらでもかまいません。  五常という言葉自体は論語にはなく、後世の注釈学によって出てきた概念であり、仁義礼知信の五つを列挙した文章も存在しません(ただし孟子になると仁義礼知を列挙した文章があります。信という概念が加えられたのは漢代ごろといわれています)。文字としては、現行の定本では知のみで、智は使われていません。  所謂四書五経のなかの用例でも、知が圧倒的に多く、智は書経に二例、礼記に一例、孟子に十七例と、時代の遅い孟子だけで用いられている字であるということができますが、孟子のなかでも知と智が特別の使いわけなく混用されています(知を動詞、智を名詞で用いている箇所が数例あります)。 ●孟子の四常(?)の例 盡心下 孟子曰:「口之於味也,目之於色也,耳之於聲也,鼻之於臭也,四肢之於安佚也;性也,有命焉,君子不謂性也。仁之於父子也,義之於君臣也,禮之於賓主也,知之於賢者也,聖人之於天道也;命也,有性焉,君子不謂命也。」 ●孟子の智・知の例 離婁上 孟子曰:「仁之實,事親是也。義之實,從兄是也。智之實,知斯二者弗去是也。禮之實,節文斯二者是也。樂之實,樂斯二者,樂則生矣。生則惡可已也﹖惡可已,則不知足之蹈之、手之舞之。」

noname#20354
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お礼

お礼が大変大変遅くなって申し訳ありません。ずっと接続できない状況にありました。本当にごめんなさい。大変詳しいご説明、勉強になりました。ありがとうございました。

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noname#30758
noname#30758
回答No.1

台湾中央研究院の漢籍電子文献『論語注疏』によると五常は「仁義禮智信」です。 「智」が正しいようです。 しかし、漢和辞典の『漢字源』を引いてみると、 知は「智の代用字としても使う」 智は「知に書き換えることがある」 となっており、さほど違いはないのではないかと思います。

参考URL:
http://www.sinica.edu.tw/ftms-bin/ftmsw3
noname#20354
質問者

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お礼が大変大変遅くなって申し訳ありません。ずっと接続できない状況にありました。本当にごめんなさい。参考URLまでありがとうございました。

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