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イエスの血脈 : 聖杯伝説とダヴィンチコードへの不気味な疑問
ダヴィンチコードを読了しました。いま、種本とされている『レンヌ・ル・シャトーの謎』を読んでいます。 読んでいてふと疑問に思ったのですが、この手の聖杯伝説では、 「マグダラのマリアがイエスと結婚して、フランスにてその子を産んだ。その血はメロヴィング家に受け継がれた」とあります。 さて、世界史に詳しい方なら「あれ?」と思いませんか?いま、「フランスで」「メロヴィング家に」というキーワードが出ましたね? 世界史の教科書的には、メロヴィング家フランク族は、今で言うドイツ地方、ライン川東岸から移動してきたとあります。ですから、「フランスに」マグダラのマリアがやってきて、そこでイエスの子を産み、その子孫がメロヴィング家…というのは文脈的につながらないんですよ。 ダヴィンチコードを読んでいて、どれだけの人がここに注目したかは分かりませんが、「メロヴィング家=イエスの子孫」説を打ち消したい派閥の人にとっては、ここは最大の攻撃の急所ですよね…。 「フランク族はドイツ発祥で、フランスにいたわけではない。もし始祖メロヴェ(クローヴィスのおじいさん)以前にイエスの子孫との混血が行われたとしたら、その母マグダラのマリアはフランスではなくドイツに渡ったはず」(←私の仮説) この謎、何か私が見落としているのでしょうか?それとも、この話自体が子供でも見抜けるでっち上げ? 「ああ、ダヴィンチコード自体がフィクションだからねえ」という投げやりな回答は無しでお願いします。私はレンヌ=ル=シャトーやダヴィンチコードの話が真実なら面白いなあと真剣に思っているので。
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えーと、すみません。 取り急ぎの回答でございます。 私はダヴィンチコード及びレンヌ・ル・シャトーの謎も読んでいません。 メロヴィング家にイエス直系の血が流れている・・という伝説も、かじりしか知りません。 ただ、私も似たような疑問を持ったことがあって、そういう説をあさってみたところ、いろんな回答がありました。 だいたい、 「メロヴィング家家長(たぶんクローヴィスだったと思います)は、地元(フランス)で代々続く名家の娘を娶った。 その娘がキリスト直系である。」 といった感じでした(・ω・;)。 つまり、メロヴィング家の興りがドイツでも、これだとぜんぜん関係なくなってしまいます。 すごい飛び技です。 娘は都合よく一人娘で、その後生家は途絶えてそうです。 ちなみに、私が聞いたその説で多いのは、「キリスト本人が生き延びて(磔にされたあと、秘かに信者の手によって蘇生されたor秘かに解放された後、フランスに渡ってそこで結婚した。その血がメロヴィング朝に」てな話です・・。 「直系の息子」よりも、「本人」のほうがインパクト大だろう!ってわけでしょうか。 でも、浅はかな私個人の漠然とした直観的には、キリスト本人が生き延びて云々は、キリスト教の教義そのものの哲学を一蹴しちゃうんじゃないかと思います。 あれ、神の子たるイエスが贖罪をしてくれたとかそういうのが一番大事なところじゃないんですかね(^_^;。
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- hagiyan
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メロヴィング朝フランク王国の時代って、フランク王国の版図にはドイツもフランスもイタリアも含まれていませんでしたっけ。メロヴィング朝がつぶれてから、三国に分裂したように記憶していますよ。ですから、ドイツだフランスだとこだわる必要ないのでは。当時は、一国の中での出来事なのだから。 よかったら、モーリス・シャトランの『キリスト教と聖書の謀略』も読んでみてください。著者はメロヴィング家の末裔ということです。キリストの血筋云々は出てきませんが、だいたい、その筋(反ローマ教会)のノンフィクションです。