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マスカスタマイゼーションとデファクトスタンダード
マスカスタマイゼーションはマスなのにカスタムといまいち意味がわかりません。 あと、規格でもあるデファクトスタンダードとの関連性について教えてください。。。
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- akirahata
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ビジネス形態を表す概念で最近使われ始めた用語ゆえ、従来の概念に照らして考えると質問者さんの言われるとおり”?”となるところがあるかもしれません。 「マスカスタマイゼーション」とは、ある型式の決まった大量生産品(マスプロダクション品)に対して、顧客満足が得られない部分をカスタムメード仕様にして生産し提供するものです。 そのカスタムメード比率に応じて、その生産の仕方が変わってきます。カスタムメード比率が0%=量産標準品・100%=顧客オーダーによるカスタムメード品と言う関係です。 最近様々な業界で、マスカスタマイゼーションの取り組みが行われておりますが、一般的に顧客満足の得られるその商品のカスタマイゼーション比率は20~30%あたりが顧客満足とメーカー生産効率のバランスの分岐点のようです。 以前からある分かりやすいマスカスタマイゼーション商品の例は、ハウスメーカーが提供しているプレファブリケーションによる戸建住宅です。 商品特性や企業の戦略により、量産する対象が部品レベルであったりユニット単位の半製品であったりするが、いずれの場合も工業生産品として大量生産するため、それを使った完成品商品を顧客に対しては低価格で提供することが出来ると共に、カスタムメード品に比べ短納期で提供することが出来る特徴を持ちます。 一方経営的視点では、量産標準品のビジネスとの比較において、受注生産の形態をとるため流通在庫を持たずに済むことからこれらの財務上の負担リスクを回避することもできるし、顧客に対しては流通コストのこの部分の負担を掛けなくて安く提供できることになります。 デファクトスタンダードとの関係は、先に述べた生産方法のところにあるように、部品または半完成ユニットを組み合わせてカスタマイズ対応をすることから、これらを組み合わせる際にその接続・接合の仕方において標準化が図られていないと完成品組み立てが出来ないことになる。従ってこれらは企業の内部または業界内における標準(デファクトスタンダード)の基づき作られることになります。 最後にマスカスタマイゼーションの例は、先に述べた住宅以外に、乗用車・コンピュータ(DELL製品)・フランチャイズ展開のレストラン(食材のプレクッキングによる)など様々な業界で展開が進んできています。 追加質問があればどうぞ・・・