ドイツ語がなまってフランス語ができたと言うのは間違いですが、この二つの言語が全く関係がないかというとそんなことはありません。ドイツ語もフランス語も、一つの言葉から発生したものだと考えられているからです。
独語仏語に限らずヨーロッパの言語は大概「インド=ヨーロッパ語」を祖先に持つとされています。文法や単語などの基本的な部分が非常に似通っているからです。極端な例ですが、日本語と独語、独語と仏語をそれぞれを比べたとき、明らかに後者の組み合わせの方が語順とか、より多くの共通性を見出すことができますよね?
インド=ヨーロッパ諸言語の歴史をざっと概観しますと、印欧語は、まずはラテン語、ゲルマン基語、スラブ系の言葉の祖語などに大きくわかれ、後にラテン語はイタリア語・スペイン語・フランス語、ゲルマン語はドイツ語・英語・オランダ語、スラブ語はチェコ語やロシア語などのより小さいグループへと別れていきました。フランス語とドイツ語はいわば親戚関係にあると言えます。
また、地理的・歴史的な要因から言葉が伝播したり混ざり合ったりする機会が多くあったはずです。そのほかにも中世ヨーロッパ文化の基礎にある「ラテン語」という存在も無視できないです。
オランダ語とドイツ語が近いように思えるのはゲルマン語系の言語の兄弟であり、チェコ語に関してはドイツ語圏と接しているので多くの単語がドイツ語から流入しているからだけだと思います。フランス語とドイツ語は従兄弟同士みたいなものですし、フランス語になったドイツ語、ドイツ語になったフランス語だって多くあると思いますよ。
下に印欧語族について簡単に説明したページをあげておきます。
お礼
なるほど、言葉というのはあらゆる影響を受けて変化していく物なのですね。もちろん地理的な要因が一番のようです。 それと、この間フランスのブルターニュ地方を訪れた祭、英国人の旅行者がきれいにフランス語を話すのを聞いたときの「謎」が参考URLを読んでよく分かりました。 ご回答有難うございました。 これでますます日本語と朝鮮語の関係に興味が出てきました。聞いた話によると日本語が朝鮮語の派生語であるとは証明されていないとか。本当かな?