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EU憲法について
先日フランスとオランダが憲法反対に可決してイギリスが凍結になりましたけど、なぜ反対したのでしょうか?特にフランスは失業率が高くこれは憲法と関係あるのでしょうか?詳しく教えてください。
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EU憲法は、EUが統合されるためのものです。 現在のフランスの失業率の高さは、 EU内で経済活動が自由になったため 労働賃金の安い、東欧に生産拠点が 移ったためという側面があります。 その為、これ以上の急激な統合を 好ましく思わないということで 反対票が多くでたと言われています。 また、政府に対する信任投票的な 側面があり、失業者の多さから 不信任を突きつけられているという こともあります。
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- bigskull
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#2です。 書き忘れましたが、EU憲法に反対したからといってその反対票の全てが、EUの存在やその原理的なものに対しての反対というわけではありません。 今度のEU憲法条約は量的にも膨大で、かつ一般人が読むには難しい内容になっているそうです。 「憲法は誰もが読めるものにするべきだ」という考え方があって、EU推進派の人達の一部も今回の憲法条約には反対に回った節があります。 今回のフランスやオランダでの反対票は、 域内統合が進んだことによって起こった社会的な変化に対する不満とこれから起こる変化に対する不安(更なるEU拡大など)+憲法条約そのものに対する不満 といったところでしょうか。 また社会不安などから生まれる世論の右傾化、一種ナショナリズム的傾向は、最近のオランダやフランスには確実に存在すると思います。
お礼
たびたびありがとうございます。いろいろと複雑なのですね。新聞読んで勉強します。
EU憲法に対する反対はそれぞれイギリス、フランス、オランダと国によっても違いますし理由もそれぞれ違う部分もあります。 No1さんが書かれているように経済問題もあります。また新自由主義に対する違和感等もありますが西欧諸国共通に見られるのはナショナリズムからの反発です。 つまり東欧やさらには完全な民主主義があるとは言えないイスラム教であるトルコまでもを飲み込もうとしているEUに対する反発です。 西側のヨーロッパの人々からすると東欧、トルコなどはかなり異質でありそれらと一緒にヨーロッパ合衆国のような形になることにより今の形の方が良いと判断したのでしょう。また、遠因としてアメリカがこれらの動きに否定的(ヨーロッパが一つなれば近いうちにアメリカを超える存在になるため)であるためにアメリカの動きを気にしている部分もあります。 しかし、経済的に見ればEUは全体としては成功しており今から元に戻ることはないでしょうし経済と政治は完全に切り離すことはできないので今後もつながりを深めていくと思います。ヨーロッパの政治家たちは経済や安保などでアメリカ一強の単独主義的な物とは違ったヨーロッパ独自の経済、安保を作ること意欲的だからです、これはイラク戦争あたりから特に強まったと思います。ヨーロッパではイラク戦争に反対が多かったにも関わらずアメリカの言うことに従わざるおえない状況になったことに対する反発からも来ています。
お礼
ありがとうございます。
- bigskull
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オランダでもフランスでも地域統合によって移民が大量に流入し、また国外に生産拠点も移り、失業率の上昇や治安の悪化、社会福祉の低下などの社会不安が高まりました。その結果として、世論が右傾化、ナショナリズム的傾向が強くなり、より「フランスらしさ」「オランダらしさ」を求めるようになり、EUという存在・原理を否定するようになったという、文化的・社会的側面もありあます。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。