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隕石の落下について

とある小説を読んでいましたら、「重さ8トンの隕石が北極の氷の中から、発見された。1700年ごろに落下したものと予想される」という場面がでてきました。落下して、飛散したものの一部がその大きさだったという設定のようです。(当然もとの物体はもっと大きいってことですよね) 私は、8トンの隕石が落ちてきたらとんでもない大災害が起こるのかと思い込んでたのですが、天文学的にみると、それくらいの重さの隕石がもたらす被害はたいしたこと無いのでしょうか? お詳しい方いらっしゃいましたら、よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.3

こんにちは。 重さ8トンの天体が秒速12kmで地表に衝突した場合、発生するエネルギーは爆発力に換算して約10トン程度になります。これでしたら、ちょっとした爆弾程度の破壊力でしかありませんね。でも、市街地だったらたいへんな騒ぎになります。 通常、惑星衝突で災害が予測されるのは直径10m程度からで、500m以上ですと地球規模の大災害になると言われています。 通常の惑星密度で見るならば、重さ8トンと言えばその隕石の直径は90センチ程度のはずです。ですが、直径10フィートとなりますと相当に密度が高いですね。普通の天体のの3倍以上の密度になります。小さな小惑星は比較的密度が高いですが、平均密度でこれほどのものはないと思います。ですから、そのようなものは流星、即ち流れ星の燃え滓ということになります。 実は、直径10m程度の小惑星ならば、年に1~2個は地球に落ちて来ています。これがそのままそのまま突っ込んで来るならば大災害になりますが、このような天体はだいたい大気との摩擦(プラズマ熱)で燃え尽きてしまいます。夜空に光る流れ星はこの現象です。 ですからこの場合、元は直径10mであっても、その質量のほとんどが途中で燃え尽きてしまい、密度の高い状態で海に落ちたということになります。このように、人知れず海に没する宇宙からの使者は思いの他たくさんいるんです。発見されたものを隕石と言い、さして珍しいものではありません。 但し、重さ8トンともなりますと、これはめったにお目に掛かるものではありません。直径10mなどとは言わず、落下して来た元の天体は相当に大きなものだったはずです。それとも、その小説の設定通り、大規模な惑星衝突があり、そのときに8トンもの破片が飛び散ったということも十分に考えられます。 恐竜を滅ぼしたようなものは何億年単位ですが、この程度の惑星衝突でしたら数百年に一回くらいの確率であり得るそうです。ですから、1700年代ですよね、そのような出来事が人類の歴史と重なったとしても、決して不思議なことではないんです。

zappa-z
質問者

お礼

いろいろ詳しく教えてくださりありがとうございました。とても為になりました。

zappa-z
質問者

補足

あの…、直径は10フィート(3mです)。海外の小説なので単位がフィートです。90センチより大きいです…。地表に到達した破片がその大きさだというので、いったいもとはどれだけの大きさ?と思ったもので。 本は4分の一くらいまで読んだところなのですが、その衝突自体はたいした出来事としてはあつかわれてはいません。しいて言うなら日常茶飯事的な扱いです。そのため疑問に思いました。

その他の回答 (4)

  • YUZURU
  • ベストアンサー率25% (37/146)
回答No.5

北極ですよねぇ? 北極に1700年頃、8トンの隕石が落ちたら、隕石の持つ熱で、氷が溶けてそのまま海底に沈むと思います。もしくは、条件が良く、真冬の極点に落ち、氷を溶かし切る前に隕石が冷えてそのまま、氷ついたとしても、次の夏に氷が溶けて海底に沈むか、溶けきらなくとも8トンの重さに耐える事が出来ずに氷が割れて、隕石は海底に沈むと思います。北極の氷は流れて行ってしまうし、夏は、極点まで観光船でいけるくらい氷薄いし、1700年頃の氷ついた8トンの隕石は、設定にムリがあるような気がします。 これが南極ならば、十分にありえます、(実際に、昭和基地の収集班は、毎年多数の隕石を見つけて回収しています。)アイスランドとかの氷河から見つかる可能性はありだと思います。

zappa-z
質問者

お礼

1の方のところで、捕捉させていただきましたので、よろしければ読んでください。 回答いただきありがとうございました

zappa-z
質問者

補足

破片のひとつが厚さ300フィート程の棚氷の上に落ち、そのまま降り積もる雪に覆われ、氷に閉じ込められていったと思われる。 と書いてありました。 このような質問にお付き合いいただいて、ありがとうございます。

  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.4

こんにちは。 #3です。 回答の内容を撤回させて下さい。私はフィートの計算を間違えていました(冷汗!)。 てっきり30センチかと思っていたのですが、10フィートっていうのは3mなんですよね。となりますと、密度の比較が全く逆さまになってしまいます。 何よりも、3メートルもの破片が見付かった理由となりますと、私にはきちんとした説明ができません。30センチなら辻褄が合うんですがねえ。 一方的な勘違いでたいへん申し訳ないのですが、回答の内容を撤回させて下さい。 ごめんなさい。 惑星衝突の被害の計算の方は、たぶん合っているとは思うんですが。

zappa-z
質問者

お礼

いえこちらこそ、小説に書かれたことを質問したりして、ご迷惑をおかけしております。 あまりいい加減なことを書くような作家さんとも思えないので、こちらのカテで確認させていただきました。先に読み進むと謎が解けるかもしれません。 ありがとうございました。

zappa-z
質問者

補足

1の方のところに捕捉いたしました。よろしければ読んでください。

  • First_Noel
  • ベストアンサー率31% (508/1597)
回答No.2

質量8トンの隕石がどのくらいの大きさかとざっと見積もれば, 球体と仮定すれば, 氷のようなさくさくのものだと比重1で大体直径2.5m程度, 鉄を含んだ重いもので比重8とすれば直径約1.2mです. 衝突速度にもよりますが,同程度の衝突速度だと仮定して大きさだけで 乱暴に言ってしまえば,直径10mオーダーですとツングースカ大爆発や バリンジャー隕石の規模にもなり得ますが,直径1,2m程度であれば, 隕石としては大きい部類ですが,過去の大災害を引き起こしたであろう隕石に 比べると小さな方に思います. それでも人の住んでいるところに落ちれば,被害は極めて大きなものでしょう.

zappa-z
質問者

お礼

本を確認しましたところ、「直径10フィートの球状のもの」という描写がありました。 やはりこの場合、北極というのがポイントなんですね。 回答ありがとうございました。

zappa-z
質問者

補足

1の方のところに捕捉いたしました。よろしければ読んでください。

noname#25358
noname#25358
回答No.1

 隕石がもたらす被害の大きさは、重量よりもむしろ突入スピードが決定します。  人間の手のひらにすっぽり収まるような小さな隕石でも、物凄い速度があれば、実に直径数百メートルの巨大クレーターを作ることもあります。  よって、(他の隕石と比べて)ゆっくりと地球に近づいてくる隕石の場合、比較論として大きな被害にはなりにくいのです。  地球の表面大気に対して10度未満のごく浅い角度で進入し、摩擦熱でバラバラに分解されたものが、運動エネルギーの一部を失った状態で北極に落ちたと考えれば、まぁ、無理やりですけど納得できなくもないです。

zappa-z
質問者

お礼

てっきり、質量が問題なんだと思っていました。でも考えてみれば、確かに自動車事故もスピードが速いと被害が大きいですものね。 そもそも、隕石はみな同じようなスピードで突入してくるものと思っていました。それすらも違うんですね。 でもやっぱり納得するのは無理やりなんですね。破片が8トンですからね…。本を読み進めば、謎が解けるのかも知れないのですが、とにかく気になってしまったので。 回答ありがとうございました。

zappa-z
質問者

補足

この小説やっと読み終わりました。こちらの場を借りて補足させていただきます。 なんと、これは隕石ではなく、棚氷のしたから穴を開けそこから挿入して隕石に見えるように偽装工作した。というおちでした。 ですが、前半NASAの学者や、地質学者、海洋学者などがすっかりだまだれているので、設定としてはありえない事ではないみたいです。 この質問で隕石の事をいろいろ知る事ができてよかったです。皆様ありがとうございました。

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