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中国へのODAを介した支援の現実を教えてください
現在、靖国問題、海底資源問題、教科書問題、歴史認識問題・・・・等日中間の問題は絶えませんが、よく政治家が発言する中国へのODAの実際を教えてください。 中国へのODAを介した支援とは、無償支援とよく言われますが、実は、無償ではなく、無利子なのでしょうか? 100億円融資したなら、100億円返ってくるということですか? 支援、支援とよく言われますが、融資なのですか? 戦後賠償をしていないことを考えると、無利子融資くらいは当たり前と思われます。 3兆円、3兆円とよく叫ばれますが、3兆円は返ってくるお金ですか?謀テレビの報道によりますと、近年は着実に返済を行っていると、なっていました。 私も、過剰に反応する中国政府等のやりかたに憤りを感じていましたが、日本の政治家にも落ち度があるのではないかと思い始めました。 支援してきた実績を盾に発言力を増やそうとしていたのだと思いますが、支援とは実は融資だったのでしょうか?
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- sudacyu
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JICAの以前の中国援助のページが削除されてしまいました。 新しい中国についてのページは、下記URLですが、以前詳細に記載されていた援助金額が書いてありません。金額については、外務省HPを参考にしてください。 また、JICAトップページは http://www.jica.go.jp/Index-j.html です。
- sudacyu
- ベストアンサー率35% (687/1961)
ODAは大きく分けて二つに分けられます。無償援助(日本からの贈与)と借款(日本からの公的貸付。有償援助とも言います。有償つまり利子の支払い義務があります。)です。日本の援助は無償が少なく有償が多いことで世界的に有名です。 無償援助は、病院・学校建設など非生産施設で、民生に寄与するものに使われます。また、植林などの技術移転もおこなわれます。 借款は、橋・道路・ダムといった生産を支えるものを作るのに使われ、借りた国は金利も支払うのが普通です。開発の進んでいない国は、開発余地が大きいため、多額の資金が要ります。しかし民間の銀行は、未開発の国はリスクが高いので、お金を貸さないのです。 借款は相手国に返済義務があるとはいえ、その国の経済不振で返済不能になり不良債権化することも多く、返済繰り延べ・返済の一部免除など行なわれることもあります。しかし、中国の場合は確実に経済成長し、利子も含め順調に返済しており、日本は儲かっている状態です。(中国は、今や貿易黒字大国ですから。) また、融資額3兆円といっても、現在は中国から返済される資金を再び貸し付ける形になっていて、その累計が3兆円ということです。日本が毎年新規資金の調達をして新たに貸し、その貸付残高が毎年増加して中国の借金が合計3兆円になったというのではありません。 中国は経済成長が著しく貿易黒字大国になったので、無償援助は未開発地域に対する数億円規模の小さな物に限られています。 また、無償資金協力といっても、日本の場合は、相手国政府に現金で渡すことはありません。災害時に数千万円程度の現金を緊急に贈与するという例外はありますが。 私は、日本政府無償援助で病院建設工事をやった経験がありますが、日本のODAは欧米のものに比べて、使いにくいという現地政府側からの不満が出るくらい、チェック・手続きがきつく、紐つきでもあります。 無償援助で病院を建てる場合、日本企業と現地政府との間で建設請負契約が結ばれ、工事費用は日本政府から日本企業へ直接支払われます。病院設備のような現地で入手困難なものは、日本で買い現地へ輸送します。ですから、無償援助といっても現地で使われるお金は、労働者への給料支払いとセメント・砂利・砂・レンガ・タイルといった基礎資材くらいです。中国ではかなりの建設資材が生産されて居て、安いですから、現地の会社から購入する金額は多くなりますが、お金は日本の元請企業が中国の建材会社に支払います。 日本政府が日本の元請企業に支払った価格(現地企業が工事すればはるかに安く同規模の工事が出来ます。高給の日本人が工事するわけでもなく、地震のない国に日本並みの耐震設計もしないですから)だけ援助したということで、現地政府に直接お金を渡すことはありません。ですから、無償援助で儲かるのは日本の建設会社といえます。 欧米は現金を直接渡すことも多く、安く必要な設備が出来、現地の民間会社が潤うなどのほか、いろんな意味で喜ばれています。 無償援助の額が少なくても現地政府への受けがよく効果絶大。日本は多額の無償援助をしても受けが悪い。どちらがいいか微妙ですが・・・ 日本の国際援助の実務は、元外務省の外郭団体であった、独立行政法人国際協力機構(JICA、海外青年協力隊などもここが実施しています。)が管理しています。詳細は下記URLを参考にしてください。最近行なわれた中国への無償援助の実際も見ることが出来ます。
- Robotron
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偏った報道から偏った知識を得ているようですね。 中国へのODAには次の3つがあります。 ・無償資金援助…返済義務のない資金を提供(お金をあげていること) ・優勝資金援助…低金利、長期返済期間による資金を提供(お金を貸していること) ・技術協力…中国からの研修者を受け入れ技術を教えたり、日本の技術者を派遣したり、機材を提供するなど。 日本のODAは全世界にとんでもない規模で行なわれているのでここで解説することは不可能ですので、 本当に知りたいのであれば下記の政府開発援助のHPを観て下さい。 まず正しい知識を得ましょうね。