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僧階と役職の相関について
仏教にも大僧正や、権大僧都、大律師などの様々な階級があるとききました。 例えば、キリスト教では司教が司教区を、司祭が教区を担当するといった風に、おおまかに階級によって役職が決まっていますよね。 仏教でも住職はコレ、教区(言い方は違うと思いますが)の代表はコレ、といった風に役職がだいたい決められているのでしょうか? また、住職というのはお寺で一番偉い人のことだと思うのですが、お寺におけるほかの役職には、どのようなものがあるのでしょうか?調べてもよくわかりませんでした。お教えください。 さらに質問になるのですが、例えば、かつての僧兵のようにアーミーチックなものや、石山本願寺みたいに国家的なものでの、僧階と役職の関係はどのようなものだったのでしょうか? 知っている方がいらしたら、これもお教えいただけませんか。
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仏教や他の宗教でも同じですが、日本の場合、昭和20年代の後半より30年代前半に、宗教団体法と宗教法人法という法律が出来まして、例えば、寺を会社と見立てたら、誰が責任者なのという法律での宗教組織の判断をする。(立法的発想) 包括法人法と言って、同一宗派の中で、どこの組織とどこの組織が上下関係があるの?(行政的発想) 組織内で、悪いことしたらどうなるの(各宗派審事院など)(司法的発想) が、出来。まだ、寺院の護持主体者名の住職と坊守などの呼称。 各宗派での、その寺の内部組織としての呼称など、呼び名の根源が、法律からきたもの、慣用からきたもの、歴史からきたものなど、内局といってその宗旨の行政官庁からきたものなど、たくさんの区分、呼称があり、同一人物が、兼任をしていることが、多いです。 宗教を純粋に考えれば、役職など、不要ですね。 ただ、宗教法人法でいう会社では、代表取締役のことを、代表役員と言い。会社でいう社長のことを、住職ということが、多いようですね。よって、代表役員兼住職というのが、代表取締役社長なんでしょうか。 教区というのは、行政でいう、市町村のようなものです。 過去、歴史的に、戸籍管理を寺がやっていたなごりの部分ですね。ですから、その地域の取りまとめ役の仕事を教区長なる人が、宗務行政上、しているに過ぎないので、住職と教区長のどちらが偉いか?は、石原都知事と麻生総務大臣のどちらが偉いか?との質問のように、土俵が違うので、どちらとも言えないが、答えでしょう。 住職の階級も、階級が、宗教、布教に与える影響とは、無いに等しい訳です。 曹洞宗でいえば、道元禅師は、黒の衣で、一生を終わったのですから、階級は、最低ですよね。 単に、衣の色や階級などは、儀式つまりイベントの装飾に過ぎないと理解すればいいでしょう。 僧兵は、歴史を勉強してください。僧というのは、知恵ものや学者、文才が多く、幕府からも、庶民からも頼られていた。つまり、宗教の根源は、生と死にきっかけがあるので、ききんになれば、雨を降らしたいとか、伝染病が流行れば、食い止めたいとか、仏教の言葉、日本語で含蓄のある単語は多くは、仏教語で、中国語の翻訳が多い。 で、水洗便所を、鎌倉時代に発明したりとか平城京から平安京へ遷都するとき、下水の整備を考えたりとか。。。 僧階と役職についても、役職によって、宗教活動が制限されることは、ありませんよ。 勲章みたいなものですから、OO宝章をもらったというだけですので。。。 歴史と時代により、意味合いが異なります。現在は、憲法で、信教の自由がありますから、役職での強制コントロールは無理です。ただ、過去は、そういうことで、政治をしてきた時代はありますので、質問者が、何時代、何を背景に、何が起こったかを、ご自分で、調べること。そして、教科書には、宗教について書けないので、ほとんど、理由は書いてありませんので、教科書以外の権威ある書籍をお読みください。低俗な新興宗教のパンフレットは駄目ですよ。
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- BLUEPIXY
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本来の仏教では、僧に階級はありません。 帰依した(入門した)時期で、兄弟子弟弟子というのが決まるだけでした。 中国などでの禅寺などで、色々な役職がありますが、それにしても、階級というか上下の関係があるわけではありません。 仏教思想としては、物事に対する平等な見方というのが重んじられるので、仏教を名のる組織で階級に固執する組織(上下があるような組織)というのは、おかしなことだと思います。私見ですが、そういうものは、エセ仏教だと思っています。
お礼
よくわかりました。ありがとうございます。
お礼
なるほど、いろいろあるんですね。詳しい解説ありがとうございました。