ちょっと大変だとは思いますけれども、不可能ではないと思います。
まず「工業簿記」に関してですが、それまでの「商業簿記」とは、まったく異なるものだと考えた方がいいと思います。
「商業簿記」では、ひとつひとつの仕訳の意味が重要でしたが、「工業簿記」の仕訳には、これといった意味はありません。
(「商業簿記」で習った《振替仕訳》のように、機械的におこなう仕訳が中心となります。)
「工業簿記」は「原価を計算する」為の簿記ですが、その計算方法には「個別原価計算」「総合原価計算」「標準原価計算」など、いくつかの種類があります。
それぞれの計算方法によって、少しずつ異なるのですがそれぞれの原価計算ごとに「勘定連絡図を頭の中に描けるか」が、最も重要です。
(「勘定連絡図」とは、材料等の費用が、売上原価として計上されるまでの流れを図に示したものです。今は意味が分からないと思いますが、「工業簿記」において、まず最初に勉強するところです。)
「工業簿記」が難しくなってしまう大きな原因のひとつが「今、自分は、勘定連絡図の、どの部分に関しての問題を解いているのか」が、分からなくなってしまうことなのです。
(参考URLに「勘定連絡図」の例を載せておきますね。)
これが理解できていないと、いくら過去問や応用問題を数多く解いても、意味が理解できないところが数多く出てきてしまい、実際の試験問題を解けるようになるには、かなり時間がかかってしまうと思います。
ですから「工業簿記」に関しては、まずは、あせる気持ちをおさえて、基本をきっちりとおさえていくことが大切です。
1日11時間の勉強時間を確保される予定との事ですので、今から1週間位かけて、しっかりと理解していきましょう。
その後は、とにかく「過去問」を解いて、実際の試験問題の雰囲気を掴みましょう。そして間違えた問題に関しては、じっくりと解説を読んで、「自分は、勘定連絡図の中の、どの部分で間違えてしまったのか」を意識するようにしましょう。
できれば直前期(検定試験1週間前)には、模擬試験(予想問題)を解いておきたいところです。
検定試験、がんばってくださいね。応援しています!
お礼
お二人ともどうもありがとうございました。