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金属組織観察について(エッチング液)
無酸素銅の組織観察を行っていますが、なんだかうまく行きません。エッチング液やエッチング方法で何か知ってましたら、教えてください。経験のある方宜しくお願いします。 *無酸素銅に限らず、銅全般でもかまいません。
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今日は、#1です。 補足については#2さんが回答してくれています。(ありがとう御座います。) さて実際に組織観察を行うにあたり、一番重要なのはエッチング前の研磨作業ですが、この辺はいかがでしょうか? 研磨が上手く行かないと、エッチングした際にキズやエッチピット、或いは粒界内に線状痕が出てしまいます。 研磨は完璧!でしたら下記のアドバイスは老婆心ですので無視して下さい。 まず、銅材料の耐水ペーパー研磨4000番程のグレードまで磨いてください。 この位で研磨すると力加減で光沢が出る位に研磨できるはずです。 次に、アルミナのバフ研磨は駄目です。銅表面にアルミナが食い込みエッチピットの元となります。 仕上げ研磨はダイヤモンドペーストと専用バフ、専用オイルで磨いて下さい。 ダイヤモンドペーストの粒径は0.5~0.1~0.05ミクロン程度とします。 磨き終わったら中性洗剤と脱脂綿で繊細に洗いアルコール乾燥させてエッチングします。 顕微鏡検査でキズやピットが出てたら、ダイヤモンドペースト研磨の段階に戻り、力を入れずに仕上げ研磨をして下さい。 なおこの研磨方法は銅合金に限らず、アルミ等の非鉄金属軟材料。ニッケル合金系の超硬耐熱合金等にも使えます。 長々と駄文で失礼しました。以前金属冶金学に従事していた時の記憶で現在はもっと進んでいるかもしれません。 しかし金属組織観察は「研磨で95パーセント決まる。」とは当時の上司の教えでした。 貴方さまもがんばってください。
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- Ivane
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こんばんは。 >水溶液を保存する方法なんですが 塩化第二鉄は酸化剤に分類されます。 以前は、ポリエチレン容器は酸化剤の保存には不向きといわていました。しかし、現在は大分改良されましたし、塩化第二鉄への耐薬品性が認めれれて居ます。 塩化ビニル容器の場合、常温では問題がありませんが、高温(60℃以上)では塩化第二鉄への耐薬品性は問題があると言う指摘が有ります。 塩化第二鉄水溶液(濃度に限らず)の常温での保存の場合、塩化ビニル容器、ポリエチレン容器どちらでも構わないと思います。 #1、3さんが大変丁寧な熱意のあるご回答をされてます。あわせて参考になれば私も幸いです。
お礼
Ivane様ありがとうございます。皆様の教えを参考にやってみます。今後も質問させていただくかもしれません。その際は宜しくおねがいします。
- Ivane
- ベストアンサー率73% (141/193)
こんばんは。 #1さんが良い回答をなさられています。 精製水についてですが、入手しやすいところで「日本薬局方」の精製水で十分だと思います。逆浸透膜処理などの処理を複数回行い、不純物(ケイ酸塩、塩化物、硫酸各イオン等)の除去過程が、蒸留水(工業用)よりも丁寧に行われています。 「塩化第二鉄」は薬局でも入手可能です。 ですが、理化学機器販売、工業試薬販売の会社に注文してもかまいません(できればこちらをお勧めします)。工業関係の試薬について良いアドバイスを受けれると思いますよ。
お礼
Ivane様ありがとうございます。 材料の入手方法を教えていただき、大変嬉しく思います。さっそく入手してみます。
補足
一つ質問があります、できましたら教えてください! 水溶液を保存する方法なんですが、容器は私が調べた結果、塩化ビニール、ポリエチレン等の容器がいいらしいのですが、それで宜しいでしょうか?危険な薬品みたいですので、取り扱いに慎重になろうとしてます。どうか、他に注意点がありましたらお教えください。
- santana-3
- ベストアンサー率27% (3891/13901)
一般の銅合金も純銅、無酸素銅も塩化第二鉄水溶液でエッチングすると思います。 水溶液濃度は5パーセント或いは13パーセントの濃度で、10~30秒程の浸漬時間のはずです。 また資料を溶液中で軽く振りエッチピットの発生を抑えます。
補足
santana-3様ありがとうございます。 塩化第二鉄水溶液でエッチングしてみます。 塩化第二鉄水溶液は、塩化第二鉄(薬局でも手に入るらしい)に水で作るんですよね?水ではなく、蒸留水でしょうか?精製水でしょうか?わかりましたらお教えください。お願いします。
お礼
santana-3様ありがとうございます。 お忙しいと思われる中、詳しい組織観察方法を教えていただき、大変うれしく思っています。エッチング液も重要ですが、まず、研磨に力を注いでみます。