-ide の意味
物質の名前には語尾に-ideを持つものがたくさんあります。sodium chlorideは塩化ナトリウムです。oxideは酸化物と訳されていますがラボアジェが作った言葉だと言われています。辞書には-ideは~化物(イオン)を表すと載っています。これはIUPACで指定された国際的な命名法です。
ところがラボアジェの元の本を見ると違います。空気中に含まれる2つの成分の中の支燃性の方の性質を色々調べています。「この成分は非金属元素と反応すると酸を生じる。反応の度合いを強めると酸の程度が強くなる。そこでこの反応をoxygenation、この成分物質をoxygenと呼ぶ。oxy-=acidですので酸素は酸を作るものという意味になります。ところがこの物質が金属元素と反応した時はアルカリ性の物質が生じる。この反応をoxidation、生じた物質をoxideと呼ぶ。酸ではないが酸が出来る反応と共通点があるということも表すためにoxideという言葉を用いる。」とあります。この意味からするとoxideは「酸もどき」のようなものです。-ideは「似ているが同じではない」という意味のラテン語の語尾だと書いてあります。現在の使い方とは全く異なる意味です。でも裏付けが取れません。この様な意味での語尾-ideについてご存知の方おられましたらよろしくお願いします。
追記 辞書にはcelluloid,androidの語尾、-oidは載っています。「~に似たもの」という意味です。似ている感じがします。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 接尾語で調べていなかったので理解できなかったのですね。 すごく勉強になりました。