ブラックホールなどの事象の地平面では時間は凍り付いているといいます。
「事象の地平面」とは脱出速度が光速になる面ですね。
観測できないからこう呼びます。
ブラックホールに落ち込んでいく物体は、”観測者から見て”どんどん時間が遅くなり、ついには事象の地平面で時間が止まってしまいます。
時間が止まるまでには”観測者から見て”無限の時間がかかりそうですが。
もちろん、物体は極限まで粉々になり、またその物体からの光は赤方偏移し暗くなり実際に観測できるわけではないでしょうね。
さらに補足です。質問の趣旨とは外れていますが、
ちょっと疑問に思ったので僭越ながら。Naka様ごめんなさい。
> 例えば、地球から火星へ高速で移動する物体は、
> 地球から見れば時間の流れが遅くなりますし、
> 逆に火星から見れば早くなります。
そうでしょうか?
特殊相対論によると静止系A(この場合地球と火星ということで)にいる観測者から見て
等速直線運動している物体Bは進行方向に縮みます。
で、全ての等速直線運動する観測者にとって光の速さは一定で、かつ物理法則も変わりませんので、
Aから見てBの時間が遅く見えるわけですね。
ですから、火星から見ても地球から見ても高速で移動する物体は遅く見えると思いますが。
間違いがあればご指摘ください。