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地絡に関するトラブルについて
実は私の勤務する工場でこんなことがありました。 装置A(単体) → 三相・200V 装置B(複数) → 単相・100V たまたま装置Aが漏電し、ブレーカーが落ちたのですが 同時に装置Bまで漏電遮断機が働き、停止してしまいま した。分電盤は別々です。装置Bは数十台稼動している のですが、停止したのはその内の1/3程度でした。 漏電が原因となるその装置のみならず、他の装置にも 影響を及ぼすことがあるとすれば、その原因と予防策 として考えられることは何でしょうか?
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工業高校程度の電気の知識がないとちょっとむつかしいのですが、それは「灯動兼用バンク」のときに起こり得る症状です。 変圧器の2次側が、三相のうちの1相は、単相100Vの2個直列と兼用になっているのです。単相は100Vが2組ですから合計 200Vとなり、これを「単相三線式」といいます。 この灯動兼用V結線は、三角形の1辺の中央が接地されています。電灯の 100V と100Vがとなり合わさったところです。 >たまたま装置Aが漏電し、ブレーカーが落ちた… 三相の3本線のうち、漏電したのが電灯と共用になっているどちらかの1線だったのです。もともと三角形の1辺の中央が接地されているところへ、頂点の一つが接地されたのです。 この間は 100Vを発生していたのですが、両端を接地されたことにより0Vになってしまいます。 >同時に装置Bまで漏電遮断機が働き、停止してしまい… 単相三線式電路の漏電ブレーカには、「中性線欠相保護機能」が付いており、両側の電圧が大きく異なると遮断されるようになっています。今回は片側がゼロになってしまい、他方は 100Vより高い電圧がかかることになったので、漏電ブレーカが働きました。 >停止したのはその内の1/3程度でした… 漏電ブレーカは電灯全体に入っているのではないのですか。 前述のように単相三線式は、100Vが2組ですから、ブレーカが主幹に入っていなければ、健全な側は 100Vが活き続けます。 >その原因と予防策として考えられることは… 原因は上記のとおりですが、有効な予防策は簡単には見つからないですね。運転中の漏電事故が起きないよう、日常の保守点検を念入りに行うことぐらいでしょうか。 工場の規模にもよりますが、電気の保安専門員をおくことを検討されたらいかがでしょうか。
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- ruto
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地絡電流は事故点に向かって、事故点後方、前方からも流れます。従って、付近の地絡継電器が働きます。これはケーブルの静電容量等関係しますので、これを防止するには方向地絡継電器を付ける必要があります。方向地絡継電器はたしかゼロ相電圧の要素もいったと思います。
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回答有難うございました。 参考とさせていただきます。
お礼
丁寧な回答有難うございました。 高校の頃に習った、「Δ結線」とか「Y結線」を思い 出しました。 3相の内の1相が漏電を起こした装置と、他の装置と で共用されていたために起こったのですね。 解決するには大元から全く別の配電とするしか手はな さそうですね。ちょっと無理です。 今回の漏電はたまたま私の居る隣のラインで装置メー カーが修理に来ていて起こったもので、まあ、偶発的 な要素が強いのですが・・ まったく迷惑な話でした。