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濁点の表記に関する質問です。

まず、次のクイズの答えを考えてみてください。 「が、ざ、だ、ば、の中で仲間はずれは何でしょう。」 質問は、濁点や半濁点の表記法はいつごろ生まれたのか、またその表記法と発音の関係は当初から変化していないのかということです。 具体的にいうと、「かな」と同時に濁点や半濁点の表記法も生まれたのか、あるいは「かな」が普及して時間が経過してから「゛」や「゜」が生まれたのかどちらなのでしょうか。 また「ga」の表記を「が」、「ba」のそれを「ば」と書くように決まったのはいつごろのことなのでしょうか。 上記のクイズは私が考えたものですが、30年前から疑問に思っていることです。 答え(私の考えです)は「ば」です。 理由は、他の3つは濁点のある・なしに係わらず、口の形は開いたまま発音できますが、「は」と「ば」は発音の形態が違いますよね。 つまり、「ba」という発音の表記法は、「ま゛」の方が理にかなっている気がしています。 なぜ「ba」は「ま゛」ではなく「ば」になったのかという疑問です。

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noname#118466
noname#118466
回答No.1

全くの素人意見ですが古いひらがなの文章を見ると 濁点も句読点もなしで書かれています。現代のように だれでも句読点を使い濁点も使用するようになったのは 明治以降ではないでしょうか。 しかし、日本語は漢語の影響下で言語として完成されているので、濁音の必要性があったはずです。添付URLには古事記の中に万葉仮名で濁音が使われているとあります。という事は濁点のニーズは知られており、当然ひらがな、カタカナ普及時に濁点標記の必要性があったと 思われます。しかし、当時は庶民は文字と関係ない時代であり、ひらがなは濁点なし、漢文は外国語として別扱いだった可能性があります。後に庶民への文字普及が進むにつれて、濁音の単語ははっきりと濁点をつける・・ という分かりやすい標記が発達したのではないでしょうか。 謎の答えは確かに「ば」ですね。ただ「ば」が歴史的に baの標記かどうかについては疑問が残ります。なぜなら 「ば」の元は「は」ではないかと思えるからです。 もし「ha」であればこの音は歴史的にPーF-Hと変化してきたといわれますので「ば」の元は「ファ」に濁点の可能性があります。(こんなことは素人のたわごとであり、すでに解明済みでしょうが) この音韻変化は有名な江戸初期のなぞなぞがきっかけで 解明されたと読んだことがあります。そのなぞなぞは 「母には二度会えるが父にはあえない」というような内容で、江戸初期には失われていたF音(ファファ<母>は上唇と下唇が二度会う)をなぞなぞにしたものです。この音はポルトガル人が編纂したポルトガル語ー日本語辞典でも確認できます。この仮説が正しければ奈良時代には母はパパだったというジョークにもなります。

参考URL:
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1996Moji/04/4406.html
doahodesu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 非常に参考になりました。 ご回答内容や参考ページを考察していて、だいたい理解できてきましたが、さらなる疑問点も生まれ、とてもこのサイトの質疑応答だけでは解決できるような問題ではないと思いました。 しかしご回答内容は非常に役立ち、私に十分な考察の機会を与えていただいたことに感謝いたします。

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その他の回答 (2)

  • baihu
  • ベストアンサー率31% (114/357)
回答No.3

> 「は」と「ば」は発音の形態が違いますよね。 音声を扱う分野では、B音はP音の「濁った」ものと考えます。ご推察の通り、ほかの濁音と違う対応をしていますね。 M音とB音は、転化しやすい音ですが(カマタ/カバタ等)、他の清濁の関係のように連濁しないところが違います(カメ→ウミガメ、タコ→ユデダコ等)。

doahodesu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 皆さんからのご回答を参考にさせていただいて、だんだんわかってきたことがありますが、新たな疑問点も生まれ、もっと時間をかけ真剣に調べてみようかと思っています。 特に「連濁」や「日本語の音声」、「日本語の起源」などをキーワードとして調べると、非常に深く研究すべき難問であるような気がしてきました。 回答文は短いですが、私にとっては重要なキーワードがたくさん含まれており、非常に有用な内容でありましたことを感謝いたします。

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noname#126728
noname#126728
回答No.2

濁点の起源は意外と古く、古代の漢文訓読の時代にもあったそうです。つまりかなが出来る前ですね。 でもこれは使われ方も形も今とは違ったようです。 江戸時代あたりから今の濁点と同様のものが見られ始めたそうです。 現在発見されている中で最も古い半濁点の見られる資料は、 1442年に書き写された「和漢朗詠集」だそうです。 でもこれらに散見される用例は単発とかで、系統だって使われている古いものはキリシタン資料だそうです。 でもそれは特別の場合であって、一般化するにはかなり時間がかかったようで、例えば明治の「大日本帝国憲法」にも濁点は使われていないそう。 半濁点を濁点の意味で使っている資料や、濁点の中が白抜きのやつなんかもあるようです。 起源はものすごーく古いが、一般化したのはものすごーく最近、ということのようです。

doahodesu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 私は言語学の素人ですが、昔から各国言語の発音に何故か興味があるのです。 古代日本語の濁音、清音の種類や区別と、輸入文化の文字を完全に対応させることが本来無理なのであり、時代の流れにより濁点(濁音)の扱いも変化してきたのですね。 ご回答内容は非常に参考になりましたことを感謝いたします。

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