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「生」と言う字の使われ方について
「生」って字は地名その他で色々な読み方をされますが、まるでその他雑多の読み方は「生」にするとでもしたかの様です。実際問題としてその使い方はどう言う経過をたどってるですか?
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なかなか面白い着眼点ですね。 確かに地名には「福生(ふっさ)」、「壬生(みぶ)」、「生実(おゆみ)」など、漢字辞典には載っていない読み方がありますね。 以下は、私の勝手な推測も交ざっているのでとても根拠とできるものではありません。 けれども、こんな考え方もできるのではないかという意見として受け取ってください。 1 地名の変化 「福生」は元々、総生(ふさふ=ふそう)という地名で、時が経つにつれそれが訛ったり、省略されたりして現在の「ふっさ」という読みになったという説があります。(「ふさふ」-「ふっさふ」-「ふっさ」、この場合「さ」は「さ」と「そ」の中間のような発音になります。)しかし、漢字は変更されなかったので「生」が残ってしまったという考え方です。 2 同義の漢字からの読みの転用 「壬生」は漢字の意味から「水の生まれるところ」が地名になったと考えられます。「うむ」には「生む」と「産む」の字があります。「産」には「産着(うぶぎ)」と「ぶ」のつく読みがあります。ここから読みが転用されて「みうぶ」-「みぶ」という読みが生じたという考え方です。 3 地名への当て字 「生実」は元々別の漢字で「おゆみ」と呼んでいました。しかし、領主(?)が、良い意味や縁起の良い表現になるように違う漢字を当てました。「生う(おう)」という読みのある「生」を使って「実を生じる土地」いう意味の「生実」を新地名に変更したという考え方です。 どれも強引すぎるような考え方ですが、北海道の地名のように元々の呼称に強引に漢字を当てはめ、元の地名の意味を消してしまうような3の例ばかりよりは、幾分ましな考え方ではないかと思っています。
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生に限らずほとんどの漢字は複数の読みと意味があります。発音は古代中国の音がどの時代に日本にもたらされたかによると思います。漢音、呉音などがあります。 意味は本来の漢語の意味とそれに該当する古代の日本語が当てられて広まった上に、1,500年に渡って使われる中で時代のニーズに合わせて意味が更に広がったものもあると思われます。このような意味の広がりはどこの国の言葉も同じです。英語でもdo, take, getのような基本的な単語は非常に広い意味を持っています。 生の主な意味 1.生きる、命→生命、 2.なま、未熟、未加工→生ビール、生放送 3.生まれる、起こる、実る→発生、生誕、 4.はえる、芽が出る 5.き、混じりけがない→生酒 6.生きている人間→小生、先生
お礼
今回私のイメージにマッチした回答ありがとうございます。