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私学の本当の力って? (No.1)
来年に中学受験を控えた男児の母親です。 私自身は、父の仕事の関係で、通算30年ほどヨーロッパで暮らし、日本の教育はまったく受けていません。 子どもの教育には戸惑うことばかりです。 助言してくださる方を探しています。 今まで何校かの学校説明会に足を運びましたが、いずれも自校の教育方針及び大学合格実績のすばらしさを誇らしげにうたっていました。しかし、私はどうも腑に落ちないのです・・・なぜなら、聞くところによると、学校の偏差値が上がれば上がるほど、生徒の塾通いも1年生からでもあたり前だそうです。(学校側はそのことにはふれませんが) それは、難関入試を突破したにも拘らず、勉強についていけないからなのでしょうか?それとも、即、東大を目指して再び受験街道をひた走るためなのでしょうか? いずれにしてもそうなると、どこまでが学校の力で、どこからが塾の力なのかが分かりません。 「日本では、どんな有名私学に入っていても、塾にいかなければ一流大学には入れないのよ。」と言われました。 私は正直いって、少なくとも中学の間は塾通いはさせたくありません。 当の息子は、勉強好き(研究好き?)で、野心家です。 宿題の山に埋もれながらも自分で計画を立て、必死でサバいています。その一方では、スポーツが得意で、中学に入ったら思いっきり部活をやるんだと楽しみにしています。大学は医学部を目指すそうです。 中学生らしい健全な生活と高い学力を身につけることとは両立しないのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
東京の私立中高一貫の進学校から東大に進学した者です。ただ、このテーマでは私個人も非常にとまどい、「陥とし穴に落ちた」経験もあるので、後に教育心理学を専攻しました。そのため以下、長文になってしまい、すいません。 この件では、「一般的・平均的にこうだ」という点と質問者さんのご子息はじめ「各個人それぞれにとって、どうだ」という点が大きく食い違うこともある、とお考え下さい。 まず一般論から。 >学校の偏差値が上がれば上がるほど、生徒の塾通いも1年生からでもあたり前だ 塾通いする生徒が多数派です。 >それは、難関入試を突破したにも拘らず、勉強についていけないからなのでしょうか?それとも、即、東大を目指して再び受験街道をひた走るためなのでしょうか? 授業について行けなくなって補習のために、授業では受験対策が物足りないから、両方のケースがあります。 >いずれにしてもそうなると、どこまでが学校の力で、どこからが塾の力なのかが分かりません。 おっしゃる通りで、元々能力の優れた生徒を集め、彼らが勝手に塾通いして大学合格している、となると学校の占める役割は疑問です。ただまあ昔から、国公私立問わず進学校というものは、自分とウマが合う同級生の中で気持ちよく勉強できる環境を整える、のが最大のメリットだと思います。 >日本ではどんな有名私学に入っていても、塾にいかなければ一流大学には入れないのよ。 東京や大阪で見ていると、こんな意見もよく聞きます。でも「鹿児島ラサール高校」や「地方の県立の進学校」のそばに、それらの学校より以上の授業レベルの「塾」が立地していますか?それらの高校から塾通いせずに一流大学に入る子どももいますよね? どうも最近の子どもたちが、 1 自分で自主的に勉強するより塾でやらされるのに慣れてしまったり、 2 なぜそうなるのか?を考えずに、答・やり方だけ覚えてどんどん問題演習する、進学塾的な学習観に染まってしまった ように見えます。 特に東京の私立中高一貫校だとそういう子どもが目立つのでは。 次に私の経験についてお話しします。 http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1047544 の#3で答えているのですが、学校の授業観が全く合わず、負担が重いばかりで学力が身に付かずに、あきらめていました。それがいくつかのきっかけで、適切な参考書を選んで自分で考えながら独学する、習慣になってから成績が急上昇しました。その点、その私立校は決して自分にプラスになったとは思えません。 また塾通いの同級生が多い中で、私は通いませんでした。(部分的に、通信添削を利用しただけです。)強調しておきたいのは、こんな私が塾通いをしていたら却って逆効果になっていた(自分のやり方で、考えながら勉強できなくなりますから)点です。 それから東大で出会った同級生についてです。学習してきた履歴が、非常に幅広く散らばっていました。 大都市の私立中高一貫校で、塾通いが当たり前という環境で育った者。塾通いは必要最低限にとどめた者。大都市でも地方でも、公立中から高校受験で進学校に入った者。前述のように、塾通いしたくても地域にハイレベルな塾も無かった者。 中には、公立中学・高校のコースで一度も塾通いせずに東大に受かってきた者もいます。 どのコースが有利・優れている、ということではないと思います。「良い学校」「良い塾」に通った者が受かっている、というよりも、本人に向いている「学校」「塾」「学習法」に巡り会えた者が、受かっている気がします。(本人に向いたコースを選べる点では、大都市の方が有利ですが。) そしてこれは完全に学習観・勉強のやり方の違いでしょうが。 それなりの能力を持った子どもの場合、“公立中学出身や、塾通いの経験が少なくても、何の問題もなく東大に入れる”と考える者もかなりいるのに対し、逆側には“東大に入るには、私立の中高一貫でしかもその上、塾通いが当たり前”という感覚の者も大勢いる、ということです。 そこで、質問者さんのご子息の場合です。もちろん本人と会ったこともないのに勝手に決めつけられませんが、質問内容を読むと...。物事の本質を研究したり、自主的に勉強したりができる、お子さんに見えます。このタイプのお子さんの場合、もし良質な(必ずしも偏差値が高い、という意味ではない)私立進学校に行けば、塾通いはしなくても良い、あるいは必要最低限(例えば高3になってから)で済む気がします。 親御さんの本音として、多数派が塾に通っている中で、自分の子だけ通わないのは不安でしょう。が、周りに流されて塾通いするのはマイナスが大きく、学力面でも必ずしもプラスにならない、ように「お宅のお子さんの場合は」思えます。
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- threelions7
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進学される学校によると思います。私は、中高一貫校に通っていたものです。 中高一貫校では、中学三年の段階で高校の内容を扱うなどで高三では受験に向けた授業になります。そのため、公立の学校に比べ、有利な点が多いかもしれません。 難関私立中学校に通われている人は、基本的に塾に通うのが当然という風潮があるように感じます。都内の難関私立では「鉄○会」という塾が有名でした。私の生徒も中学一年からそちらに通っています。 ただ実感としては、私は無理に通う必要は無いと思います。逆に部活をすることを私は薦めたいです。部活と勉強の両立は、とても大変ですが得られるものも多いですし、部活も試験前には休みになるので、試験勉強もしっかり出来ます。またそういう人は、時間の使い方が非常にうまいと思います。私は、部活をやっていましたが、普段は宿題をしっかりやり、授業を聞くことを怠らないくらいのことしかしていなかったように思います。 ですから、この時期にしっかり体を動かし、遊びたいときに遊んでいったほうがお子さんのためではないかと思います。勉強は、継続も大切ですが、無理な勉強は体に毒だと思います。 医学部という難関を目指されているのでしたら、それなりの勉強も必要になると思いますが、自己管理のしっかり出来るお子さんに見受けられますから、両立は可能ではないかと思います。 ただやはり子供ですから、親のサポートが必要になることもあると思うので、そのときはしっかりサポートしてあげて欲しいなと思いました。
お礼
親身なご意見を本当にありがとうございます。 少しずつ見えなかったものが見えてきたような気がします。 息子に関してですが、自己管理がしっかり出来ているとはまだ到底思えませんが、年齢的にも親のいいなりにはならなくなってきたので、自己責任の下思ったとおりにやらせています。失敗も勉強だと思って・・・ 将来本人が悩んだ時、みなさんからこんなご意見を頂いていたこと、読ませるつもりです。 本当にありがとうございました。
京大、阪大、東大、一ツ橋の人を知っていますが、皆、有名塾で首席でした。塾に行きながらもサッカーやっていましたが。。。 モデルの菊川怜さんも、塾の掛け持ちです。 数学は○○塾、国語は▲▲塾、理科は■■塾、です。 それくらいでないと東大にはうかりません。 でも、有名大だけが大学じゃありません。
お礼
そうなんですか、そんなにまでして・・・・ でも、それぞれのモチベーションがその人を突き進めるわけですから、大きな目標を持つということはやはり大切ですね。おっしゃるとおり、もちろん有名大学だけが大学ではありませんが・・・ ご意見ありがとうございます。
- wild_herbs
- ベストアンサー率32% (117/356)
こんにちは 私は塾に行かずとも有名大学に合格した人を何人も知ってます と言っても中高一貫校の話ですが・・・ ですから大学受験前などは有名進学塾など行く人はいましたが 中学の時はあまり耳にした事はありませんでした(10年以上前ですが) 部活と勉強を両立させるのはそれなりに大変ですが 得られるものは非常に多く人生の糧となるはずです 実際に私は6年間部活もしてました(勉強はそれなりで笑) 中学はあまり意気込まず基礎をしっかり付けて 学校の授業にしっかりついて行くことが大事だと それが少しきついなら塾なども考慮する必要があるのかも知れませんが 息子さんのモチベーションが大事だと思います 私の両親は私のことを温かく見守ってくれました いろいろと迷惑をかけた事もありましたが今では大変感謝してます 参考までに
お礼
ご回答、ありがとうございます。 wild_herbsさんのように、将来いい親子関係を持つためには、やはり両親はその子のことを信じて温かく見守るしかないのでしょうね。いいご両親をお持ちですね。 私もいろいろ情報収集をし、子どもと話し合いながら、一人前になっていくのを一歩下がったところから見守っていきたいと思っています。 ご意見、ありがとうございました。
高校大学受験を乗り切るというのは、学校だけの学力では無理なのです。学校で首席を取っていても、それだけでは受験には受かりません。入試出題内容が良いか悪いかの論議は別にして、現実的な内容は学校では教えてくれない内容なのです。テクニックや裏技が必要となります。一度、過去大学入試問題集を購入してみると理解できると思います。中学はさほど気にすることは無いと思いますが、高校からは真剣に取り組む必要があります。医学部の大学と言えば「慶応大学」でしょうか。そうであれば、その大学学部にしぼった道を具体的に検討されればと思います。
お礼
早々にご回答をありがとうございます。 塾のない世界で育った私には理解するのが正直大変です。 もちろん、今小学校の勉強では不十分だから進学塾に入れ、中学受験の準備をしているので塾の重要性はわかるのですが・・・教育レベルの高い私学でさえお任せできないとは考えていませんでした。 慶應は、内部からの医学部への進学は大変厳しいと聞きました。むしろ、外から狙った方がいいと。 まだまだ親として勉強不足でお恥ずかしいです。 これからもいろんな方のご意見を聞きながら、子どもに合った道を考えていきたいと思います。 ご投稿、ありがとうございました。
お礼
大変貴重なご意見、本当にありがとうございます。 内容が濃いので、また色々考えてしまいました。 親は子供の事を分かっているつもりでも、案外思い込みだったりします。彼らは日々成長し変化しているにも拘らず、いつまでも過去の彼らを引きずっていて、あるとき突然それに気づきビックリするんですね。 「その子に合った学校(塾)」というのが親の思い込みにならないよう、色々話し合います。そして、mark-wadaさんのように、仮に「合わない」ことが判明しても自分の知恵と実行力で乗り切れる男になってほしいと思います。 本当にありがとうございました。