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ラグランジュの未定係数法について
拘束条件が1つの場合のラグランジュの未定係数法は分かるのですが、拘束条件が2つ以上の場合にはどのような式で表されるのかが分かりません。どなたか教えてください。 また、この質問に関する参考文献・URL等がありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。
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n個の変数の組X=(x_1, x_2, ... , x_n)について束縛条件 g_k(X)=0 (k=1,2,...,m)のもとで関数f(X)が極値をとるときのXを求めます。f(X)が極値をとるならば、 (ア)Σ[k=1 to n](∂f/∂x_k)dx_k = 0 (イ)Σ[k=1 to n](∂g_p/∂x_k)dx_k = 0 (p=1,2,...,m) ここに別のm個の変数の組Λ=(λ_1, λ_2, ..., λ_m)があって、それらが適切な値をとったとき (ウ)(∂f/∂x_s) - Σ[p=1 to m]λ_p(∂g_p/∂x_s) = 0 (s=n-m+1,...,n) が成立したとします。(ア)から、(イ)の各式にそれぞれλ_pをかけたものを引くと、 (エ)Σ[k=1 to n-m](∂f/∂x_k)dx_k - Σ[p=1 to m]Σ[k=1 to n-m]λ_p(∂g_p/∂x_k)dx_k = 0 この式に含まれる(x_1,...,x_n-m)は独立に変化できるので、 (オ)(∂f/∂x_k) - Σ[p=1 to m]λ_p(∂g_p/∂x_k) = 0 (k=1,..,n-m) ここで、h(X,Λ)=f(X)-Σ[p=1 to m]λ_p g_p(X) とおくと、hが極値をとる条件は (カ)∂h/∂x_k = 0 (k=1, ..., n) (キ)∂h/∂λ_p = 0 (p=1, ..., m) この(カ)は、(ウ)と(オ)を合わせたもので、(キ)は元の束縛条件そのものです。したがって、(カ)と(キ)が成り立つようにXとΛを決定すれば、それが最初の問題のXの候補となります。これがラグランジュの未定係数法です。 (参考) http://www.f-denshi.com/000TokiwaJPN/10kaisk/090ksk.html http://www.neuro.sfc.keio.ac.jp/~masato/study/SVM/lagrange.htm
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- shkwta
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No.1の補足への回答です。 >(ク)h(x1、x2、・・・、xn、λ)=f(x1、x2、・・・、xn)+λ1g1(x1、x2、・・・、xn)+・・・+λmg1(x1、x2、・・・、xn) 最後の項を +λmgm(x1、x2、・・・、xn) に訂正してください。
お礼
分かりました。詳しく説明していただき、ありがとうございました。
補足
詳しく説明していただき、ありがとうございました。 教えていただいたURLの1つ目(http://www.f-denshi.com/000TokiwaJPN/10kaisk/090ksk.html )について質問があります。このURLの説明の中ほどに次のような説明がありました。 2. 拘束条件が、g1(x1、x2、・・・、xn)=0、・・・、gm(x1、x2、・・・、xn)=0、と m 個ある場合は、 適当なλを変数に加えた(m+n)変数関数: (ク)h(x1、x2、・・・、xn、λ)=f(x1、x2、・・・、xn)+λ1g1(x1、x2、・・・、xn)+・・・+λmg1(x1、x2、・・・、xn) が極値をとる必要条件(m+n個の等式)に等しい。(ただし、m<n) 上の式(ク)の右辺は f(x1、x2、・・・、xn)+Σ[p=1 to m]λ_pg1(x1、x2、・・・、xn) となっていて、(オ)のg_pの部分と矛盾している気がするのですが、(ク)と(オ)はどちらが正しいのですか?