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組織の予算化によるメリットとデメリット
ある程度の予算運営をしている法人ですが、この度強力に予算制を導入する運びです。 その場合のメリットとデメリットについて伺いたいのですが。 特にデメリットをよろしくお願いします。 学校法人です。
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組織の事業運営には「予算制」は不可欠との認識をもっていますので、「予算制導入反対」の論拠のひとつに使うつもりであれば、読み飛ばしてください。 導入前提でデメリットを回避する手立てを打つ為の質問と理解して、答えますと・・・。 細かいデメリットは、挙げるといくらでも出てくると思いますので、少し抽象的になりますが大きな問題と思われることを一点だけ挙げるとすれば、「予算管理が目的化してしまうリスク」があるということだと思います。 本来の「予算制」は、投資に対して最適解の成果を上げることが「目的」で、「予算制度」自体はそのための手段であり道具立てです。 ところが、実際に運用が始まると管理を強化すればするほど、「数値目標の達成」が目的となってしまって、数値を守ることに意識が行き過ぎるあまり、本末転倒の「数値合わせ」が行われたり、重要度・優先度の判断が「予算枠」に縛られて捻じ曲げられたりするケースが出て来がちになります。 この勘違いが生むデメリットが最も大きいと思います。 予算制を導入するときは、予算を「守る」こともさることながら、予算を「活かす」という意識、「守るから活かすへ」という風土を維持することが大切だと、常々考えています。
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学校法人ということですので、支出予算中心の管理、つまり「支出目的を明確にして、余剰経費を削減する。」ことが主目的であろうと推察されます。 No.1のご回答のように、相対する発生効果を無視して費用限度額だけで管理運用されますと、予算枠の目的外流用や翌年度の予算獲得目的で、年度末に不要不急な費用支出が増えたりします。霞ヶ関官僚とまったく同じですね。 では、対応方法ですが。まずは、費用と効果を比べるのが基本です。ただ、学校法人ですと費用に対する効果(一般企業ならば、収益目標です。)が測定しにくいと思われます。これは色々な尺度で代替することが必要でしょう。 そして、四半期ごとに予算見直しを図り、不要なものは減額し、必要なものは増やせるような柔軟な運営が必要です。その判断基準は経営ビジョンと中期目標などです。できれば、学校収益に連動させて投資判断をしていただきたいです。 一般の会社では、あいまいな要素技術の研究開発でも最終製品までのライフサイクルコストに加えて、予想コスト算定するのが本流となりつつあります。 まず、経営ビジョンと将来必要となる学校経営資源(人的スキルなど不定性なものも含めてよいでしょう。)を定義し、その投資効果に見あった予算措置計画を策定してください。そのうえで、月次・4半期で進捗管理を行い、その進捗報告を基に4半期・半期ごとに予算見直しをする運営方法を模索してみてください。 大企業経理ですと決算予測を毎月おこなっており、収益目標達成のためのアクションに結び付けています。