清酒はいわゆる「生の」お酒
合成酒は「火を通したアルコール」のブレンド物ですね。
アルコール発酵には酵母を使用します。種類はありますが
基本的にこれは清酒を作る場合でも醸造アルコールを作る
場合でも同じです。
では何が違うかといえば,原料と処理なんです。
清酒は材料を発酵させたものを絞り,固形分を取り除いて
作ります。よってできた成分には15%程度のアルコール
以外に原料の味がそのまま大きく影響します。よって清酒
は厳選された材料を用いなくてはいけません。値段が高い
のはひとつにこの原料が高いというのもあるのです。
さらに大量生産に向かず,製造コストも高くなります。
この点,醸造アルコールは原料を選びません。アルコールを
絞って取り出すのではなく,蒸留によって取り出すからです。
蒸留により,高濃度のアルコールを得ることができます。
いわゆる,度数の高い焼酎ですね。こうして出来た醸造アル
コールを適当な濃度に薄めると,清酒からうまみ成分を抜いた
ような飲み物を作ることが出来ます。よって足りない分,いわ
ゆるうまみ成分の元として清酒と同じようなものを加えます。
こうして出来たのが合成酒というわけです。
醸造アルコールは清酒の製造と違い,かなり工業的に大量に
行うことが出来ます。また原料を選ばないので材料も非常に
安価です。よって安い。
科学的に成分だけを見ると,中身は似たような物なんですね。
合成酒が悪酔いの原因になるというのもあまり考えられない
ですね。蒸留によって得られたアルコールですから純度という
面から言えば,悪酔いはしにくいくらいですね。(ブランデー
とワインの関係と同じですよ。)
多分に気のせいだと思いますが,・・・これは添加物の影響が
ありますので否定はしません。味の素で気分が悪くなるという
方もいますからね。
なお,工業用アルコールというのはまったくの別物です。
化学合成によって作られたものですが,メタノールなどの不純物
を含むため飲料には適しません。本気で精製すれば飲むことも
出来るとは思いますが,飲めるくらいまで精製するには発酵法
でアルコールを作るよりも遥かに高コストになります。
合成酒には確実に入っていないですから心配は無用です。
お礼
回答ありがとうございました。 あまりに値段が違うので何かあるのではないかという 懸念がなくなり安心しました。