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5年前のがんと告知義務
こんにちは。 30代前半の男性で、事務職の会社員です。生命保険の類は、10年前、就職したときに民間の生命保険と共済保険に入りました。 実は5年前、胃がんになりました。幸い発見が早かったので、胃を6割ほど切り取りましたが、根治しております。現在は、数ヶ月に一度ほど通院し、消化を助ける薬をもらっています。 そして、現在、生命保険の見直しを考えていますが、心配なのは告知義務についてです。健康診断でも他に問題は無く、胃の手術からも満5年を経過しました。 胃潰瘍などでの胃切除は問題ないと聞いたことがありますが、「がん」では、もう新しく保険に入ったり、今入っている保険の見直しも出来ないと聞いたことがありますが、本当でしょうか? 年も若いせいか、色々な保険会社の人から勧誘があります。一番良いのはそれらの外交員の方に相談すれば良いのでしょうが、見込みが無いのに、自分の病歴を他人に教えるのは抵抗があります。この掲示板で、ご助言いただければ幸です。どうか、皆様よろしくお願いします。
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まず、6割切除とはいえ5年間無事にのり切ったとのこと良かったですね。これからも頑張って下さい。たぶん年齢が近いので正しいご判断をして頂きたく応援の気持ちを込めて述べます。 まずガン保険から。 ガン保険の普通保険約款では保障開始前(正確には責任開始日より前)に既にガンに罹患していた場合、次のような規定があります。(ある会社の約款からの引用です) 「責任開始日前のガン診断確定による無効」 被保険者が告知以前または告知のときから責任開始日の前日までにガンと診断確定されていた場合は保険契約者のその「知、不知にかかわらず」保険契約は無効とします。 前項の場合、既に払込まれた保険料は次のように取り扱います。 1)略 2)告知以前に被保険者がガンと診断確定されていた事実を保険契約者または被保険者のいずれか一人が知っていたときは払い戻しません 3)略 ※表現は会社により相違あり ※文中「 」は私 ガン保険で有名な会社の約款5冊を確認しましたが、全社この条文がありました。この条文を見てお分かりのとおり「契約前どれぐらいの期間を問う」ということではなく、責任開始日前に事実あればもうダメなんです。 私の知る限り回答者#1dod1972さんが述べられているような「10年経過したら入れる」というような趣旨の条項は見当たりませんでした。(dod1972さん、もしよければ商品名をアップして下さい) 怖いのは「 」内の「知、不知に関わらず」という部分です。悲劇の実例をご紹介します。夫がガン保険の申込をした際に「妻特約」を付けたので夫が告知書に「いいえ」と記入した。数年後、妻がガン入院した際に実は妻が結婚前に子宮ガンに罹患していた事実が発覚し、妻特約は「無効」になったというものです。妻は夫に「ガンに罹ったことがある」と告げていなかったのです。またセールスパーソンは契約時に夫にしか会っていなかったので悲劇を未然に防げなかったんですね。 質問文からは貴方はご結婚されているか分かりませんでしたが既婚または将来の結婚のどちらであっても、この点には注意をして下さい。 以上の理由からガン保険への加入は難しいと推察いたします。 他方、ガン保険以外の商品への加入について。 冒頭にも述べたとおりガン手術後の5年の予後は無事に経過したようですが、ご質問文にある >数ヶ月に一度ほど通院し消化を助ける薬を という部分が問題です。 一般的な告知書で問うている主な期間概念は次のとおりです。 ●過去3ヶ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬があるか ●過去5年以内に(同上) ●過去2年以内に健診で検査の異常を指摘されたことがあるか 貴方の場合2番目は確実、ひょっとしたら1番目も告知は「はい」となると推察します。そうなると「じゃいつからどういう理由で」と詳細告知を求められるワケです。こうなりますと「ガンの履歴」は明らかになりますので一般的には「引受不可」となる可能性が高いと推察されます。 ただし死亡保障商品では完治後(すわなち定期検査には行っているが再発も治療・投薬も無い)という状態で5年~10年が過ぎれば条件付での引受を検討する会社は一部あると推察されます。条件とは程度により異なりますが割増保険料や一定期間の保険金削減です。もちろんこれらの複合もありますし引受不可となる会社も多いと思います。 ここまでご覧になると「なーんだ」と思われるかも知れませんが、もう一つ。 単純に死亡時の身の回り整理資金として考えるのであれば無条件で入れる「無選択」という商品が一部の会社から販売されています。無選択とは告知を要さないということで、死亡保障商品と医療商品(高齢者向け)が有ります。後者は既往歴や医学上関係のある疾病は一切保障しないという落とし穴のある商品ですが、無選択の死亡保障商品は死亡原因による差別はありません。 販売の確認できた会社です。各社ホームページでも確認しましたので間違いないと思います。 アリコジャパン(加入年齢50歳~80歳) AIGスター生命(55~80) AFLAC(40~80) ソニー生命(20~85) 無選択終身保険の一般的な注意点としては ●保険料が高い ●契約から2年までは既払保険料相当額しか受け取れない ●保険料が終身払のものが多いが総払込保険料が保険金額を上回った時に「払済」にできる会社とできない会社がある ということをご確認ください。詳しくは各社にお問い合わせください。 本題に戻ります。結局、今の段階(数ヶ月に一度投薬を受けている)では保険加入は厳しいと推察します。お力になれず申し訳ない。 でも悲観するばかりでなく建設的なコメントもしたいと思います。 まずどうして「保険が必要なのか」を今一度精査してみてください。守りたい経済水準が10だとして万が一のバックアップが(α)あると。10-(α)=必要保障(β)です。この(α)とは公的遺族年金や健康保険の高額療養費制度や傷病手当金、勤務先からの福利厚生などがあります。貴方がサラリーマンであるなら相当なバックアップが知らないうちに既に用意されていますよ。ぜひ調べてみてください。ひょっとしたら思っていたよりも「保険は要らない」状態かも知れません。 最後に私見です。本文のとおり新しい生命保険はちょっと困難かも知れません。これを「保険に入れない」というようにではなく「保険に頼らず自分で自分を守る」という自律的な志向にして頂けたらと願います。 生命保険に使おうと思っていた予算を用いて、会社の定期健診では出来ないような最新の検査を受けるという方が「お金を活かす」使い方かも知れません。既に貴方自身もいろいろ勉強されていると思いますが、今はダメでもいつかまたチャンスが巡ってくる年齢だと思いますよ。どうか頑張って納得いく決断をして下さい。 なお「保険に入れないから」という動機で「告知しない」という行為は絶対にしてはいけません。告知義務違反や詐欺に抵触する恐れがあります。以下は不実告知を詐欺と認めた判例です。 「(被保険者)は診察を受け検査等も受けていたのにかかわらずこれを告知せず(略)保険会社に健康状態に問題がないものと誤信させ本契約を締結したものであるから(被保険者)は保険会社を欺罔したものと言わざるを得ない。本契約は無効である」 ※出所:生命保険契約法 続最新実務判例集(改定増補版)奈良地裁H11.11.16判決より抜粋 なお生命保険一般については社団法人生命保険協会も相談に応じてくれます。↓
- 参考URL:
- http://www.seiho.or.jp
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- dod1972
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#1です。 #3 sato3jokyou10様の(いつも参考になるご回答ありがとうございます)ご質問についてです。 アフラック 優しいがん保険 http://www.aflac.co.jp/product/lineup/yasagan/p_yasagan_tokutyo_index.html 完治後10年経過の条件とか、加入可能年齢が50~80歳だったり、一口しか加入できなかったりしますが、入院給付金が無制限に、日額1万円出ます。 ガンにかかった事のある方にご案内すると、かなり関心を持っていただけます。(ガン経験者の方は、ガン保険入れないと思っていらっしゃる方ばかりですので。) で、保険料も、びっくりする程は高くないですよ^^
- go_go_go
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現在の保険を大切にしてください。 数ヶ月に1度でも、医師の診察を受けていますので、告知事項にあたります。
お礼
ご回答ありがとうございました。ご忠告のとおりにしたいと思います。
- dod1972
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こん**は 保険の新規加入ですが、通常のがん保険は、がん罹患後は門前払いと考えてください。(完治後10年経過したら、加入できるガン保険もありますが。) 死亡保険と、医療保険ですが・・・・完治後5年経てば、告知義務はありませんが、 >数ヶ月に一度ほど通院し、消化を助ける薬をもらっています。 ここが微妙です。恐らく、胃ガンの経過観察中と捕らえられるように思いますので、告知義務が発生いたします。で、新規加入・見直しは絶望的と思われます。 なお、現在ご加入の保険会社で、ガン手術・入院で給付を受けたなら、その会社での新規加入・見直しは、不可能とお考えください。(たとえ完治5年経過後も、過去の給付歴を参考に、断られる可能性が高いです。) 現在の保険の内容が分かりませんが、そのまま継続するのが最善と思われます。
お礼
こんにちは。早速のご回答ありがとうございます。 現在の保険は、積み立てタイプなので、そろそろ保障に厚いタイプと考えておりました。しかし、今後は今の保険を大事に使って行こうと思います。
お礼
大変ご丁寧な回答を頂戴し、ありがとうございます。 私の両親は生命保険をかける余裕が無かったため、生命保険には入っておりません。そのため、私は就職した際にすぐに保険に入りました。現在の保険でも、最低限の保障は受けられますし、不足する部分は、共済などを利用したいと思います。幸い(?)まだ独身で妻子もおりません。今後はむしろ、保険のお世話にならないよう、健康に留意する生活を心がけたいと思います。