眼球の色を決定する遺伝子があり、それが X 染色体上にあり、あれば赤、なければ白、と言う前提ですね。遺伝子が酵素支配をして、酵素の有無が形質に反映することになりますから、特定の遺伝子がなければ 白、ある場合は 赤 になるとして、その遺伝子をもつ X 染色体を X、遺伝子の欠損している X 染色体を x で表します。質問分の X^R、X^r に相当します。
ここで、
雄赤眼:XY
雄白眼:xY
雌白眼:xx
までは一通りに定まりますが、
雌赤眼:XX
Xx
の二種類があり得ます。従って、
雄赤眼と雌白眼の交雑 ・・・(1)
XY xx
F1 は、xY と xX
雄白眼と雌赤眼を交雑 ・・・(2)
xY XX
F1 は、XY と xX
xY Xx
F1 は、XY と xX と xx と xY
同じものも出てきますが、でてくる割合 (XY、xY、xx、XX、Xx) が違ってきます。
一方常染色体劣性であれば、遺伝子を持つ染色体を A、持たない染色体を a とすれば、雌雄に係らず劣性形質が発現するのは aa のみで、AA または Aa は発現しません。眼球を赤くする遺伝子を持つ染色体 A、持たない遺伝子を a とすると、上の例をそのまま使えば、
雄赤眼:AA
Aa
雄白眼:aa
雌赤眼:AA
Aa
雌白眼:aa
になり、
雄赤眼と雌白眼の交雑 ・・・(1)
AA aa
F1 は、Aa
Aa aa
F1 は、Aa と aa
のようになり、ここで F1 の性別は出ません。
この辺りをもう一度自分で整理してみてください。
お礼
ありがとうございます。 早速プリントアウトしてもう一度考えてみます。 まずはお礼まで。
補足
実際に描き出してみたら、わかるようになりました。 伴性遺伝の場合、常染色体の遺伝とは違って、親の形質を変えたらF1の比率は変わり ますね。そういうことだったんですね~。 とてもわかりやすいご回答でした。ありがとうございました。