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プロインスリンと膵β細胞機能の関係

プロインスリンが膵β細胞機能の指標となると、とある資料に書いてあったのですがどういうことでしょう? プロインスリンとインスリンの比で膵β細胞機能を示しているデータもあります。そこには「プロインスリンのに比してインスリン量が増えていると膵β細胞の機能は改善された」とあります。 しかし、プロインスリンが分解されてインスリンが生成するのでもともと比は1対1だと思うのですが?? また、血中にプロインスリンは分泌されないはずなのにどうして採血して測定できるのでしょうか? 分からないことだらけです。 一部分でもいいので分かる方教えてください。 お願いします。

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  • ademu2
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回答No.4

プロインスリンはその前駆体であるプレプロインスリンを経て(シグナルペプチダーゼによって切断)、さらに分泌顆粒内でプロセッシングをうけてインスリンとC-ペプタイドに1:1の等モル比に分離され分泌されますが、この際にプロセッシングをうけそこなったものがそのまま血中に流れでることがあります。 健常人における抹消血での濃度はインスリンが30~90pmol/mL(空腹時)に対してプロインスリンは5~10pmol/mLですが、作用は殆どありません(インスリンの1/10程度)。 詳しくは日本臨牀60巻 増刊号8(2002年)369~377に詳しくのっています。

taketaketakeo
質問者

お礼

糖尿病患者はΒ細胞内のプロセッシングがうまくいかないため、不活性型のプロインスリンが多く分泌してしまうのですね!大変よく分かりました。頭がすっきりしました。DM患者はインスリン分泌低下、インスリン抵抗性だけだと思っていたのですが、分泌されたインスリンの質にも問題があるということを初めて知りました。 参考文献のご紹介ありがとうございます。 私も糖尿病2005という図書で記述を確認することができました。 ありがとうございました。

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その他の回答 (3)

noname#211914
noname#211914
回答No.3

以下の参考URLは参考になりますでしょうか? 「C-ペプチドとC-ペプチド測定の有用性」 ●http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp:8080/docs/qrs/phy/phy00217.html (インスリン) ●http://www.mbcl.co.jp/data/compendium/main.asp?field=03&m_class=08&s_class=0002 (インスリン) ここでは「臨床的意義」のアイコンをクリックすると説明が表示されます。 さらに「関連項目」の中で「C-ペプタイド」も参考にしてください。 ◎http://homepage.mac.com/yamajinaoki/toub/gousf/gousf.html (プロインスリン) ◎http://www.nisiq.net/~dakoj/clin/proinsulin.htm (プロインスリン ELISA Kit) ご参考まで。

参考URL:
http://www.shibayagi.co.jp/CPuse.htm
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noname#29428
noname#29428
回答No.2

suiranまたはsuiran2です。 たまたま検査室に行く機会がありましたので,ご質問の内容について技師に聞きました。 プロインスリンは血中に分泌されるようです。正常者ではほとんど分泌されないが,2型糖尿病患者等で多くなるとのこと。原因は先生に聞いてくださいと言われてしまいまして肝心なことはわかりませんでしたが…。 インスリンとのモル比が1は,C-ペプタイドと勘違いしているのではないでしょうかとのことです。β細胞の機能が正常になればプロインスリンの分泌量の割合はやはり減るようです。 検査法は,プロインスリン ELISA法等で検査可能とのことです。また,プロインスリンは,最近言われ始めたもので,検査している病院は少ないとのことです。 全く参考にもなりませんが… 私も知りたいので,どなたか回答くださると良いですね。

taketaketakeo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 2型DM患者ではプロインスリンが分泌されてしまうのですね。その原因はademuさんが回答してくれましたね!ELISA法で検査できるという回答、大変参考になりました。 ありがとうございました。

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回答No.1

はじめまして。こんにちは。 あまり自信はありませんので参考程度になればと思います。 プロインスリンが膵β細胞機能の指標になる・・・etcの理由ですが、 プロインスリンというのはプロと名がつく通り、インスリンの前駆体です。インスリンの前駆体であるプロインスリンが、膵β細胞内でプロセッシングを受けてその結果インスリンおよび副産物として、C-ペプチドとよばれるものができます。 したがって、プロインスリンとインスリンはモル比では血中に1対1で出てくることはその通りだと思います。 膵β細胞機能の指標になる理由ですが、C-ペプチドは血中に出てきますので、計測可能です。したがって、C-ペプチドの濃度を調べることによって、逆にどれだけ膵臓でプロインスリンがつくられたかということがわかるため、機能評価することが出来るのではないかと思います。プロインスリンを直接評価しているのではないはずだと思います。 では、プロインスリン→インスリン+C-ペプチドなら、なぜインスリンを直接血中濃度で測った場合と何の違いかと思われるかもしれませんが、おそらくインスリンとC-ペプチドの血中半減期の違いだと思います。インスリンは血中半減期が短いですが、C-ペプチドの方がインスリンよりもはるかに長く血中に存在する。その結果、より正確に、膵臓でどれだけインスリンが生成されているかということを知ることが出来る・・・ということではないかと思います。 糖尿病患者さんに対して、血糖検査をするときに血糖値よりもHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)を測定する方がより診断的価値があるのは、血糖値は容易に変動しますが、HbA1Cは、Hb=赤血球の中ですので、赤血球の寿命であるおよそ120日は、ほぼ持続される、そのため過去1~1.5ヶ月程度の平均的な血糖を調べることが出来ますので、前日に絶食して病院に検査に行ったとしても、血糖値正常近く、しかし、HbA1Cは素直に血糖の変化を表しますので、病態の診断には役立つと思います。 あまり参考にならないかもしれませんが、もしよければご参考までにと思います。 From kosumosudouri

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