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インスリンとC-ペプチドの比は必ず1:1になっているのか?
プロインスリン/インスリン比とプロインスリン/C-ペプチド比でβ細胞機能を検討できるとあります。 インスリンとC-ペプチドは1:1で存在するため片方だけ、つまりプロインスリン/インスリン比もしくはプロインスリン/C-ペプチド比のどちらか一方だけを調べておけば十分だと思うのですが、どちらも調べるのには何か意味があるのでしょうか?また、インスリンとC-ペプチドが1:1の割合で血中に存在しないことはあるのでしょうか?
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こんにちは。二つのケースがあります。 一つはインシュリン注射等で外部からのインシュリン供給がある場合。 もう一つは、抗インシュリン抗体が存在する場合に、Cペプチドは沢山あっても、あるはずのインシュリンが検出されないという結果が出ます。 具体的には自己免疫による糖尿病ですね。
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- ademu2
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ADEMUです。 Cペプチドの測定がインシュリンに比べてマイナーな理由にキットの開発にあります。ご存知の通りインシュリンといえばラジオイムノアッセイでは一番最初に開発された項目で当時の注目も一番の項目でした。後にノーベル賞をとるまでにいたります。 Cペプチドの抗体が作り難かったということや臨床応用の面で二番煎じの感があったことでメーカーがなかなか開発しなかったことが挙げられます。精度面でも自分で使用してみてもあまりよくありません。どちらかというと尿中がメインですので血中はそれほど重宝がられておりません。 それと感覚の違いだけと思うのですが、インシュリンの方が反応性(負荷反応)が鋭敏なように感じます。 それからCペプチドはあくまで代謝産物でそれ自体に何のとりえもないものですから最終兵器といったところです。
- myeyesonly
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こんにちは。 注射等でインシュリンを入れてる場合にCペプチドでは検出できませんね。 IRIで調べる必要があります。 この時、入れたはずなのに検出されない場合は自己免疫などで入れたインシュリンが消費されてしまっている事を意味し、別な治療が必要になりますね。 通常のGTT(ブドウ糖負荷試験)でIRIとCペプチドがセットになってる場合が多いですが、これは検査が外注化してメニューがセットになってる事によると思われます。 従って、患者さんの状態と必要項目を精査すると、確かに不要になるケースというのは結構あるでしょう。 しかし、IRIが単独で検査される場合も割りとあるので、必要性が全くないわけではないと思います。
- ADEMU
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Cペプチドは市販のキットで定量できますが、インシュリンの場合はIRI(Immunoreactive Insulin)といって免疫的に反応するものを測定しています。つまりインシュリンそのものやプロインシュリン、その他フラグメントなどを測定しているため、おのおのの項目の単位も異なります。 基本的にはすい臓から産生される時はプロインシュリンから分解されて放出されますのでモル比は1:1です。 しかし、外因性のインシュリンや自己抗体がある人ではそうもいかないのです。特にインシュリン抗体をもつ人は測定系の反応を自己抗体が阻害するため、サンドイッチ法では低値に、競合法(ニ抗体法)では高値に表示されてしまいます。このため自己抗体の影響を受けないCペプチドが測定されるのです。
お礼
大変詳しくわかりやすい回答ありがとうございます。 下にも書いたようにさらに質問なのですが、 C-ペプチドの測定のみにせず、未だインスリンの測定 を行っており、時にC-ペプチドの測定と併用している のはなぜでしょうか?お願いします。
お礼
回答ありがとうございます。 納得できる答えがいただけました。 ところで、さらに疑問が沸いてしまいました。 それならば当てのならないインスリンを測る 必要性が無いように思うのです。 すべてプロインスリン/C-ペプチドで測定法を 統一しておけばいいのではないでしょうか?