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希釈?について
希釈じゃないかも・・ですけど、例えば、動物組織から抽出した油(液体)をエタノールに10%溶かす時、油1gをエタノール10mlに溶かせば油10%エタノール溶液ができますか?いつもこうしてるのですが、たまにふと、油1mlをエタノール10mlにとかすのかな?とか思う時があります。水は1ml=1gですよね?だいたいのものがそうなのですか?基本的なことですいません。。。
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質問者が選んだベストアンサー
いろいろ回答が出ているようですが、すべて正解です。また、質問者さんが言っておられることに近いんですが、油 1 g とエタノールに溶解し、これを正確に 10 mL にする、と言うのも良くやります。まとめますと % 表示には、正確には w/w 100 g 中に ? g v/v 100 mL に ? mL w/v 100 mL に ? g の三種があり、これを適宜使い分けます。 例えば、ご質問の例をとれば、抽出油 1 g を 10% (v/w) に調製すると、この溶液 0.1 mL を取れば、抽出油 0.01 g と含むことになり、微量を採取するときなどは容易になります。このとき、w/w にしますと、秤量操作が必要になり、却って面倒になります。 ここで大事なことは、1 mL を 10 mL に溶解したら何% (v/v) になるかで、1 / (1 + 10) は誤りとなります。液体同士を混合するとこの容積は必ずしも足し算にはなりません。もし興味があったら、以下の実験をやって、自分の目で確かめてください。 用意するもの: 1 mL 単位の目盛りのついた試験管 (できれば共栓付) 11 本、メスピペット、水、アセトニトリル 試験管 11 本を並べ、順に水を 10、9、・・・、2、1、0 mL (最後は何も入れない、と言うことです) 入れる。それぞれにアセトニトリルを 0、1、・・・、8、9、10 mL 加える。単純な足し算をすれば、すべての試験管中の液体量は 10 mL になる筈ですが、さて、どうでしょう。 ある意味微妙なところの実験ですので、必ずメスピペットを使って入れてください。 また正確には、水 1 mL が 1 g となるのは、摂氏 4度のときだけです。 後はちなみに、日本薬局方では、mL と書くよう規定され、ml は使いません。また、数値と単位の間は、絶対量 (g とか mL) の場合はスペース (通常半角)、相対量 (% とか℃) の場合はスペースを入れません。mol/mL の場合は mol にひきづられてスペースが入りますが、(近頃は使わなくなりましたが) M (Molar、モル濃度) とか N (Normal、規定) の場合は入りません。ご参考までに。
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- chicago911
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No. 1028728 の質問をされている方と一緒だと気がつきました。そこで勝手に推理しているんですが、動物組織から抽出して得られた脂質の定溶に関しての質問だと思いました。 となると、一般的には、例に従えば、一番お勧めの方法は、10 mL のメスフラスコを秤に載せ、抽出油をその中へ 1 g 取ります。液体ですから慎重にやれば取れるでしょう。これにエタノールを加え混合し、10 mL にメスアップします。表記は 10% (w/v) で、この記載があれば、誰が見てもわかります。 また、もう一方の質問に書けば良いんでしょうが、まだ学生だろうと思い、脂質関係であれば、(基礎生化学実験法) 第5巻 脂質・糖質・複合糖質 [東京化学同人] を一読することをお勧めします。まぁ大学なら図書館にあるでしょう、日本語です。ここから参考文献を探し、それを読み始めるところから始めるのが妥当かな、と思います。
- takkochan
- ベストアンサー率28% (205/732)
No.5さんの解説でよいのですが、今後の実験の参考になればと思い書き込みます。 要は、質問者様が、実験をやりやすい形で、しかもいつも同じ基準で、かつ他の人に正しく伝えられ、できれば他の濃度へも換算可能な形にできればよいのです。 質問の例の場合、脂1gをエタノール10mlに溶かす場合、10 wt/v % と呼ぶことはできます。常に実験でこの方法を使うのであれば、それはそれでOKです。 但し、上記の条件の中で、他の単位に換算できるというのをクリアーできません。もし可能であれば、脂1gをメスフラスコで10mlにする方法をお勧めします。こちらだと、モル濃度への換算も可能になります。 但し、実験を常に質問の方法でやられ、モル濃度等への換算が不要であれば、質問の形でも構いません。但し、他の人へ伝えるときは、実験方法も正しく伝えてください。
お礼
質問文がちょっと間違っていましたすいません。いつも油1gをエタノールで10mLにメスアップしていました。おっしゃられているモル濃度への変換可能なやり方と同じだと思います。上に伝える時はこの方法を表記し、(w/v)と書いておきます。(油1gをエタノール10mLぴったりに溶かす時はwt/vと書けばよいのですね?知りませんでした。)非常に参考になりました。ありがとうございます。
- taichi_kun
- ベストアンサー率32% (49/150)
ちょっとピント外れかも知れませんけど 濃度には色々な表し方があります。 化学でもっとも重要とされるモル濃度(1lの溶液の中に含まれる溶質のモル数)や、規定濃度、ご質問のパーセント濃度などです。 パーセント濃度の場合は、重量と重量の比を表す重量パーセント(単位:%)と、容量と容量の比を表す容量パーセント(単位:vol%)の2種類がありますので、注意が必要です。 10重量パーセントであれば、油10gをエタノールに溶かして全体の重量を100gにすることによってできますし、10容量パーセントであれば、油10mlをエタノールに溶かして全体の容量を100mlにすればできます。 ご質問の場合は、単に%と表現されていますので、おそらく重量パーセントであり、皆さんのご回答の通りかと思います。 エタノールの比重が0.789とのことですので、例えば油10gにおおよそ90/0.789≒110ml程度のエタノールを加え、さらに微量ずつエタノールを加えて全量が100gになるように調整されればよろしいかと思います。
お礼
化学の知識が少ないので非常に参考になりました。ピント外れだなんてとんでもございません。1のことを聞いて10返していただけるのはとてもありがたいことです。本当にありがとうございました。
- nigamushikun
- ベストアンサー率35% (50/141)
油10%wtエタノール溶液は、油1.0gをエタノール9.0グラムに溶かせば調製できます。 >水は1ml=1gですよね?だいたいのものがそうなのですか? 水だけだと思ってください。だいたいの油が違います。試薬のカタログやMSDSを見ると、比重が書いてあると思います。これは1mLあたり何グラムかをあらわす数値です。 >基本的なことですいません。。。 いえいえ、基本的なことだからこそ、こうゆうサイトを活用しましょう。
お礼
基本的なことほど聞けなくなってしまいますよね。みなさんが親切にしてくださって本当にいつも助かっています。ありがとうございました。
- alice_with_tak
- ベストアンサー率55% (36/65)
~%の溶液を作る場合、比較するのは重さです。よってエタノール10mlの重さが重要になります。エタノールの比重はだいたい20℃で0.789ぐらいなので、10mlの重さは7.89gとなります。よって質問された条件で混合した場合、正確には10%エタノール溶液ではないですね。
お礼
おかげさまで疑問が解決いたしました。非常に参考になりました。ありがとうございました。
- moccha
- ベストアンサー率28% (20/71)
重さ(正確には質量)や、体積を同一に扱わないとこが大切です。 通常何%と言う場合、全体の質量に対して、成分の質量が何%といいます。 10%とは、油とエタノールの混合物の質量10g中に、油が1gある状態です。
お礼
基本的なことを教えていただいて非常に参考になりました。ありがとうございました。
お礼
何回もすいません、ありがとうございます。1gとって10mLにメスアップするやり方でいつもやっていました。合っていてよかったです。10%の後ろに(w/v)を書き足しときます。 実は大学生ではなく(教授というのは最近助言していただいている方ですが、すでに引退しておられてその方も専門ではないのです)、一般企業で研究の仕事をしていますが、小さな会社ですし、研究も最近はじめたばかりで手探り状態です。先輩研究員も全員バラバラの研究をしていて誰にも聞けず困っていました。なので会社に適当な本などもなく、文献もどうさがせば良いのかわからずにいました。言い訳です・・・。でもこれから自分の大学の先生を頼ったりしてみようかと思います。 親切にしていただいてありがとうございます。また質問させていただくかもしれませんがよろしくお願いいたします。