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マクロ経済学
ハロッドがいう成長の不安定性ってなんですか?
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こんにちは。 ハロッド=ドーマーの経済成長理論をまず説明します。 経済成長理論っていうのは、さまざまな考え方があるんですけど、ハロッドは、 「資本主義の成長経路は不安定であり、特殊なケースを除けば、需要と供給がバランスした望ましい経済成長は達成されない」ってなことを考えてる人です。 ハロッド=ドーマー理論で重要なのは『投資の二重性』っていう考えです。 つまり、企業が設備投資をすることで、経済全体の需要を増加させるわけだけど、 それと同時に投資は資本のストックも増加させることによって、経済全体の供給能力も増加させるわけです。 だから、これらの二つの投資の効果(需要の増加と、供給能力の増加)がちょうど同じであれば、バランスのとれた経済成長が出来るのです。ハロッド=ローマー理論ではこの状況をみたすような経済成長率を「保証成長率」と呼んでいて、経済がこの保証成長率で成長すれば、市場の均衡もたもてる望ましい経済成長が達成される、というわけです。 しかし、財市場においてこのような需要と供給の均衡は必ずしも成立しません。 資本ストック(K)と生産量(Y)との間に Y=vK という関係が想定されているために、係数vが一定なら、投資による供給能力の増加は必ず投資に比例したものとなるからです。 このために、ハロッド=ローマー理論では、供給能力の増加と需要の増加がちょうど等しくなる(つまり先ほどの保証成長率を達成すること)は、偶然の一致意外にありえない、といっているのです。通常は、供給能力の増加が需要の増加を上回って需要不足になるか、逆に供給能力の増加が需要の増加に追いつかず供給不足となるでしょう。 すなわちー、 ハロッドのいう、成長の不安定性というのは、投資によってもたらされる需要の増加分と供給の増加分は、つねに一致しないまま(一致した安定の状態ではなく)成長していく、、ということではないでしょうか? まちがってたらごめんなさい。参考までに。。。。
お礼
本当にありがとうございます。明日がテストなので本当に困っていました 諦めかけていましたが、明日のテスト頑張ります。本当にありがとうございます。