相続税と所得税について

質問

ビットコインを持ったまま亡くなり、遺族に残す場合、相続税55%と所得税55%合わせて110%の税率と税理士の方が言ってたり、著名な方が80%の税率と言っていたりと、どちらが正しいのでしょうか？
税理士の方の意見が正解なのでしょうか？

回答No.4

D-Gabacho

＜訂正の訂正＞
所得税の計算式が間違っていました。正しくは

（30億－1万－48万）×45％－479万6000＝13億4498万3500円　です。

実質的な税率は96.77％になります。

回答No.3

D-Gabacho

＜訂正＞
住民税はその年の1月1日時点で住民登録されていた人に対して、前年所得にもとづいて課税されますから、死亡した年に発生したビットコインの雑所得に住民税が課税されることはありません。

したがって、相続税55％＋所得税45％＝100％　が最高税率になります。

相続税・所得税には基礎控除・税額控除があることなどを考慮すると、相続したビットコインに対してまるまる100％の税率がかかることはあり得ません。絶対赤字にはならないという点では、どちらかといえば80％のほうが正しいといえるかもしれません。

法定相続人が1人だけで30億円のビットコインを相続したケースで相続税を計算すると、課税対象となる金額は30億－（3000万＋600万）の29億6400万円。速算表にあてはめて税額を計算すると
29億6400万×55％－7200万円＝15億5820万円　が相続税です。

1万円で買ったビットコインが30億円になっていたというケースで、死亡した被相続人の所得は雑所得のみ、所得控除は基礎控除のみ仮定して、所得税の速算表（https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm）にあてはめて所得税を計算すると
（30億円－1万円）×45％－479万6000円－48万円＝13億4471万9500円

相続税＋所得税は29億291万9500円。実質的な税率は96.76％になります。

回答No.2

D-Gabacho

ビットコインだから税率が110％になるわけではありません。相続税も所得税も累進課税で、金額が大きければ税率は高く、少なければ低く（あるいはゼロに）なります。

相続税の最高税率55％が適用されるのは、遺産総額から基礎控除額（3000万円＋600万円×法定相続人の数）を差し引いた課税遺産総額を法定相続割合で分割した「法定相続分に応ずる取得金額」が6億円超となる場合です。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4155.htm

また、ビットコインの相続時に所得税が課税されるのは、亡くなった人がビットコインを買ったときの取得価額と亡くなった時点の時価との差額（つまりビットコインの値上がり益）が、亡くなった人の雑所得（総合課税）として準確定申告の対象になるからです。この雑所得はビットコインを売却しなくても発生します。課税は値上がり益に対してされるので、相続したビットコインが仮に30億円でも、取得価額が30億円以上なら雑所得は発生しません。亡くなった人の年初から死亡までの所得を申告する準確定申告は、相続人が相続の開始を知った日の翌日から4か月以内に申告・納税しなければならないとされています。

相続人がビットコインを売却した場合には、相続した時点の時価が取得価額になるので、売却金額－相続時の時価　が相続人の雑所得になります。相続時より値下がりしていれば売却しても相続人に雑所得は発生しません。

たしかに、相続税55％＋所得税45％＋住民税10％＝110％　の税率がかかるケースもありますが、今よりはるかに安かったときに仕込まれた巨額のビットコインを相続したケースに限られます。

回答No.1

f272

そのビットコインの価値が30億円とします。その他の相続財産と合わせた額から基礎控除(3000万円＋法定相続人の数*600万円)を差し引いた額のの55％の相続税がかかります。ビットコインが30億円とかなら控除されるのは誤差ですね。
その相続税を支払う現金があればよいですが，ないならばビットコインを売却しなければいけません。売却すると売却額が雑所得になって所得税45％がかかります。こちらも4,796,000円が控除されますが，誤差です。
併せて約110％になって，多額のビットコインの相続は赤字になります。