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目線という言葉
「目線」という言葉は日本語として定着したとみてよいでしょうか。 もしそうなら、いつ頃、定着したと思われますか。 また、その意味と、「視線」との使い分けについてのお考えをおきかせください。 私の記憶では、映画業界やポスター制作の業界での業界用語だったような気がします。カメラマンがモデルに、「目線こちらに」などと指示をしていた記憶があります。
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- getiton69
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私も「目線」は業界用語だったという認識です。私の場合は出版業界で雑誌のほうでしたから、目線というと人の写真の両目に黒く太い直線をかぶせることで個人が特定されることを防ぐ、という目的の写真の修正法のことを指してました。「目線を入れる」という使いかたですね。 ですから、その後視線の意味で使われるようになり、今ではNHKのニュースでも目線と読み上げるようになりましたから、それを耳にするたびに強い違和感を覚えます。しかしまあ、現状もう定着した(してしまった)といって差し支えないと思います。 D-Gabachoさんの回答によるとそれは1980年代半ばからなんですねー意外と前からだったわけです。 なぜこのように変化したか、私の見かたとしては、「しせん」よりも「めせん」のほうが口に出して言いやすい・発音しやすいからだろうと思います。「〇〇し難い」を「しにくい」と言わずに最近はもっぱら「しづらい」と言ってますね。これも同じ要因と私は見ています。言葉の変化のありようとしては自然なことと言えるでしょう。 まさしく80年代の半ばからテレビ番組の様相に変化が出てきて、深夜枠も放送できるようになり一日の放送時間が延長されましたね。それによってゴールデンタイムのCMの量が格段に増え、反対に番組の時間が圧縮されるとアナウンサーは決まった時間内に原稿読まなきゃならなくなりますから、だんだんだんだんみんな早口になってきて、それは加速度を増して今に至っています。端緒は「ニュースステーション」じゃないでしょうか。 そうなると、同じ意味なら舌嚙む確率の低い発音しやすい語のほうを使うようになってきたんじゃないかというのが私の考えです。
- shiamaim1
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「目線」という言葉には、以下のような意味があります: 1. 視線: 目の向きや視点のことを指します。例えば、「カメラに目線を合わせてください」という場合、カメラの方向を見てくださいという意味ですね。 2. 観点や立場: 物事をどのように見るか、どの視点から考えるかを指します。例えば、「子供の目線で話す」と言えば、子供の立場や視点に立って話すという意味です。 具体的な文脈によって、「目線」が「視線」なのか「観点」なのかが決まります。いずれにしても、物事をどのように見るか、どの方向を向いているかという意味合いがあります。
お礼
- D-Gabacho
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国会図書館サーチ(https://ndlsearch.ndl.go.jp/)で本や雑誌記事のタイトルに「目線」が使われているものを検索し古い順に並べると以下のようになります。 目線のぬくもり(つげ義春―現代マンガの最前線<特集>)1982.3 ユリイカ 子供と目線を合わせる教師 1984.6 体育の科学 民衆レベルの日韓新時代とは―こだわりを超え対等な目線で対話を 1984.10 エコノミスト 目線を合わせて話をせよ 1985.4 先見経済 「関心・態度」評価の意義とその方法―観点目線の分析を中心に 1985.6 教育展望 町が大好き―子どもの目線からみたまちづくりを考える 1985.10 日本人の目線 1986.7 思想の科学 「対象の目線」に立った語り部に 1986.8 月刊民放 国語教室 文書事務④目線 1987.1 月刊警察 キャスターの意見表明は視聴者と同じ目線で 1987.12 月刊民放 こうしてみると「目線」ということばが定着したのは1980年代半ばくらいのようです。『月刊警察』という雑誌が1987年に「目線」ということばについてとりあげているのも、一般化しつつある新語に対応するためだろうと思います。 「視線」との使い分けについては、校閲記者コラム「視線」と「目線」どう違う?(https://salon.mainichi-kotoba.jp/archives/895)に説明されているように、ニュアンスとして「ある立場から見た、という意味を含む視線」が「目線」だと思います。
お礼